ぼくらの自由研究室

自由自在走行で映像生中継のロボットカメラが楽しすぎる件

ナニそれ~おもしろそう♪ 動き回りのカメラ・ロボ!

サンワサプライから発売された「アボットライリー(RB-RILEY)」。外出先からスマホで遠隔操作ができる移動式ネットワークカメラだそうですが、「遠隔操作」とか「移動式ネットワークカメラ」とか言われると、なーんかこう「扱いが難しい機材?」なんて思っちゃうわけですが、その移動式ネットワークカメラの外見がコレです。

サンワサプライの「アボットライリー(RB-RILEY)」
小型の移動式ネットワークカメラで、どちらかと言えば家庭用な感じ。玩具感覚でも楽しめそうなイメージです。実勢価格は税込31,800円前後

あらナンかオモシロそ~♪ というわけで、さっそくメーカーから借りてみました! ただ、コレ、現在大人気っぽくて、メーカー側も貸し出しサンプルが足りておらず、貸出期間がかなり短く限られてしまいました。なので、今回は駆け足でこの「アボットライリー」を試用していくことにします!

インターネット接続済みWi-Fiルータがあれば即使える!

この「アボットライリー」(以下、ライリー)は移動もできるネットワークカメラ。ライリーのカメラで撮った映像を、インターネット経由でスマホへ送信できます。たとえば自宅にライリーを置いておけば、仕事場や旅行先などの外出先から「自宅にいるライリーが見た映像を見られる」というわけです。もちろん、リアルタイム映像。また、それら映像を静止画・動画として撮影して残すこともできます。

それからこのライリー、キャタピラでグイグイ動きます。フローリングなど平らな床なら自由に動き回れますし、その上にカーペットが乗っている程度の段差なら乗り越えてくれます。ひっくり返っちゃっても自力で起き上がる機能も搭載。けっこー力強くフロア全体を移動可能というわけです。

なお、ライリーの操作はスマホ上でリアルタイム映像を見ながら行えます。前進後退はもちろん、水平方向に360度回転でき、カメラを搭載した部分は上下に120度可動し、真上を見上げることもできます。

ちなみに、大雑把な使用感ですが、このテの製品としてはセットアップ~利用が非常にカンタンという印象。インターネットに接続済みのWi-Fi(無線)ルータがあれば、初回のみ簡単なセットアップ手順を踏む程度ですぐ使えます。もちろん、室内でも屋外からでも使えます。ともあれ、まずはライリーがどんな映像を見せてくれるのかチェックしてみましょう。

ライリーは専用アプリから使います。複数台のライリーを使うことも可能。各ライリーに好みの名前をつけることもできます。右は床に置いたライリーの視野ですが、それがそのままスマホ画面に現れます。床からの視線なので、かなり低い位置から見た感じになります
ライリー操作中の筆者を、ライリーが見上げた視野。カメラを搭載した部分は真上まで見上げられますので、遮蔽物がない限り部屋全体を自由に見ることができます。右はスマホアプリの各機能を表示した様子。下側2つの大きな丸いアイコンがリモコンで、これらを両手親指で操作します(ゲーム専用機のリモコン感覚で操作可能)

ライリーが実際どんな感じで動くのかは、メーカー製品情報ページにありますので、そちらをご参照ください。ゆっくりめでも速めでも動かせて、見える視野も広めなので、わりと容易にコントロールできます。操作した印象は「ラジコン感覚で楽し~い♪」みたいな。映像もまずまず高精細で、「室内を探検しながら見ていく」という感覚で「遊ぶ」こともできます。

また、ライリーが見た光景を静止画や動画で撮影できるわけですが、これはライリーを移動させている状態でも可能。ライリーが移動している様子を、ライリー視線の動画でちょっと見てみましょう。

ライリーが全速力で前進する様子。わかりやすくするため、カメラはやや上向きにしてあります。逆光でやや撮影条件が悪いですが、それでもナニがドコにあるかシッカリとわかると思います
こちらはライリーがゆっくり進み、少し速度を上げ、さらに全速力で前進したりする様子です。ライリーが進むスピードが遅いほど、画像が安定しますネ
ライリーが移動中に動画を撮影すると、映像がけっこー揺れますが、通常はライリーを静止させて動画などを撮ると思いますので、こんなふうに安定した動画が撮れます。ライリーのカメラ部の向きを変え、対象を追って撮ることもできますネ

こんな感じです。私見ですが、このくらい撮れれば室内で使う監視カメラとしてしっかり機能しそうですし、それ以外にもアイデア次第でアレコレと楽しめそう。なかなか魅力的なライリーくんです♪

広い視野でイロイロ見える! デキることも多い♪

スマホをリモコン代わりに使って遠隔操作できるロボットカメラことライリー。床を走り回るネットワークカメラってわけですけど、ネットワークカメラが自走するってスゴくないですか? それからライリー、カメラをかなり自由な方向に向けられます。具体的に、ライリーを定位置に置いて(自走させず)、そこから見える視野をチェックしてみましょう。

ライリーは120度の範囲・無段階でカメラ部を上下に動かせます
左がほぼ正面を向いた状態で、右がやや上を見た状態です。見えているのはテーブル
さらに上を向くと、天井が見えてきます
上向き最大にすると真上が見えます(左)。下向き最大にすると床が見えます(右
カメラは左右の向きには動かせませんが、ライリー自身がその場で水平方向360度回転できます
ので、カメラの左右向きは体の向きを変えて変更可能です

自走式で自由に移動させられて、カメラを上下に向けて床から天井まで見え、自身をその場で回転させることも可能。なので、実質、遮蔽物さえなければ部屋のなかのどの方向でも見ることができます。キャタピラで移動可能なライリーなので、遮蔽物があっても回り込でチェックできます。見える範囲がかな~り広いネットワークカメラという点で、スゴいかも。

最後に、ライリーで撮った拙宅内の静止画を少々。ライリーがどんなふうに活用できるのか、想像を働かせるためのきっかけになれば幸いです、的な。

猫ドアをチェック。猫が入ってくるのを期待して10分待ちましたが、なにも起きず
窓まで移動して外をチェック。梅雨の曇り空で非常に平凡な見栄えでした
仕事場にある猫の水飲み容器をチェック。半透明の容器なら水の残量をチェックできます
何となくトイレをチェック。床からの目線で見るトイレはちょっと新鮮?
猫ちゃんチェーック! ライリーが近づいてもビビりませんでした
ライリー目線だと、猫の顎を下から見上げられますね~
カーテンが閉まった暗めの部屋をチェック。なんだか不気味
暗めの部屋のベッドの下をチェック。ちょっと暗いですが、そうそう、ライリーは暗い場所でも見える機能(次の写真)があるんでした
夜間に、ライリーの「赤外線LED」機能をオンにして撮ったもの。モノクロではありますが、暗がりの猫もしっかり撮れました
そこに人間も登場。じつは顔もしっかり確認できるレベルで撮れています

最後のほうの「赤外線LED」機能をオンにして撮った画像ですが、これ、ライリーを移動させているときも機能し、つまり暗がりでもリアルタイム映像を見ながら室内などをチェックしつつ移動できるというわけです。なかなか実用的♪ ほかにもライリーに「デキること」はけっこーイロイロとありますので、詳しくは製品情報ページをご確認ください。

てな感じの「アボットライリー (RB-RILEY)」。駆け足でチェックしてきましたが、なっかなか魅力的です。というコトで、ワタクシ、ポチッと購入してしまいました♪ これでゆっくり使えます! モノが届いてジックリ使ってみて、また思うところなどあったらお伝えしますので、お楽しみに~♪

スタパ齋藤