こどもとIT

グリー、子ども同士の協働作業を促す家庭科学習アプリを無償提供開始

グリーは、iPhoneやiPadで利用できる小学生向け家庭科学習ゲームアプリ「SHOW TIME!!」を7月5日から配信を開始した。利用料は無料。

グリーは、2013年から千葉大学教育学部の藤川大祐教授との共同授業で、社会科・家庭科のアプリを企画・開発している。この授業では、アイデアソンでの企画、ハッカソンでの学習アプリの制作、学習アプリを使った小学校での実証研究授業を通じて、ゲームの力を応用した教育を理解し、その知識を生かせる人材を育成するという。

その2016年度の共同授業において、「能力差があるチームにおける協働作業を促す社会科・家庭科のアプリ」をテーマに、千葉大学の学生とグリーのエンジニアが共同で4つの学習ゲームを制作。昨年12月に行われたハッカソンで、「協働性」「ゲーム性」「学習効果」など5つの軸で最も評価が高かったのが今回配信された「SHOW TIME!!」だ。

SHOW TIME!!は、小学校6年生の家庭科、被服分野の知識獲得と多様な価値観の受容を狙いとする学習ゲームアプリ
2人で1つの端末を使いながら協力して被服にまつわるクイズを解いていく
クイズの正答率が高いとアバターに着せるための服の数が増え、コーディネートの幅が広がるしかけになっている
できあがったコーディネートをクラス内で共有し、 児童同士でお互いのコーディネートにリアクションすることで、互いの価値観や意見を共有できる

グリーでは、今後も「ゲーム×学び」をテーマに、ゲームを通じた学びに関する取り組みを行っていくという。

佐々木勇治