アートフィルターで手軽に楽しくアート写真!

カメラを新調したいけど、どれを選んだらいいか分からない……。
持っているカメラの機能がいまいち分からない……。
そんな女子カメの皆さん。
実は、いろ〜んなカメラに、いろ〜んな便利で素敵な機能があるんです!
ご存知でしたか?

本来なら手間のかかる撮影方法を、カメラにお任せ!

 いまやスマートフォンでもさまざまなアプリで写真に効果を付加できるようになり、「アートフィルター」はスタンダードな機能といっても過言ではありません。カメラ女子の皆さんも、きっとどこかで使ったことがあるのではないでしょうか。

 散歩で何気なく撮ったスナップ写真。
「雰囲気はいいんだけれど、もう少しかっこよくならないかな……」
「画像処理ソフトはよく分からないし……」
なんて思ったことはありませんか?

 そんなカメラ女子にオススメなのが、『アートフィルター』なんです。

 効果を選んでシャッターを押すだけで、何気ない日常もアーティスティックな写真に変えることができます。難しい操作は抜きにして、簡単、手軽にスタイリッシュな写真を撮りましょう!

12種類のアートフィルターを搭載している「E-PL5」は、オリンパスPENシリーズの最新モデル

メーカーごとに違う呼び名がついています

 「アートフィルター」という名称はオリンパスのカメラに搭載されているものです。ほかのメーカーのカメラにも同様の機能は備わっていて、メーカーごとに名称が異なります。

  • キヤノン/クリエイティブフィルター
  • ニコン/クリエイティブモード
  • ソニー/ピクチャーエフェクト
  • パナソニック/クリエイティブコントロール
  • ペンタックス/デジタルフィルター

 持っているカメラにこういった機能があれば、簡単にアートフィルター効果を楽しむことができますよ!

好みの効果を選んでシャッターを押すだけ!

 今回は、オリンパスのE-PL5で、アートフィルターを使った撮影をしてみました。

シャッターボタンの左側にあるモードダイヤルを「ART」に合わせるだけで、アートフィルターを使った撮影ができる
ポップアート、ファンタジックフォーカス、デイドリームなど12種類のアートフィルターのなかから好みのものを選択して、シャッターボタンを押すだけでOK

 E-PL5には、ポップアート/ファンタジックフォーカス/デイドリーム/ライトトーン/ラフモノクローム/トイフォト/ジオラマ/クロスプロセス/ジェントルセピア/ドラマチックトーン/リーニュクレール/ウォーターカラーの12種類のアートフィルターがあります。

 また、それぞれの効果の強弱などを変えられる項目もあるので、好みのものを設定し、シャッターボタンを押せば、それだけでアーティスティックな写真が手軽に撮影できますよ!

 さっそく見てみましょう!

ポップアート
雑貨屋さんの店先に並んでいたカラフルな商品。普通に撮っても十分カラフル
「ポップアート」を選択し、同じ場所で撮影。彩度、コントラストが上がり、明るく元気な雰囲気に仕上がった
ラフモノクローム
置き去りにされて妙な存在感を放つ二層式洗濯機
コントラストが上がり、粒状感のあるザラっとしたモノクロ写真に仕上がって、印象が大きく変わる
トイフォト
散歩で見つけた、ちょっと古びた自転車
彩度が下がって、コントラストが上がり、写真の四隅に向かって少しずつ暗くなる「トンネル効果」が付加され、トイカメラで撮影したような写真になる
デイドリーム
ある日の朝食をパチリ
少し青みがかって、柔らかで優しい雰囲気になり、幻想的なイメージを作り出す
ファンタジックフォーカス
朝露がきれいで撮影したピンク色の花
ソフトフォーカス効果で、ふんわりと柔らかで、明るく、優雅に仕上がる

“撮る”から“表現”へと変えてくれるツール

 「もうちょっとこんな風に撮れたらいいのに」という願いを簡単に叶えてくれ、これまでなんとなく撮っていた場面でさえ、おしゃれに、ドラマティックに見せてくれるアートフィルター。

 印象的な作風を生み出し、これまでの写真を「表現」のレベルに高めてくれます。“趣味の写真”を、“表現世界”へと変えてくれるアートフィルターで、これまで以上に写真を楽しんでみてはいかがでしょうか。

(2013/1/25)
笠井里香

1973年生まれ。自由奔放な3歳男児に育てられつつ、カメラ系の本を中心にフリーランスとして活動中。高校時代から20年超、カメラをただひたすらに愛しており、フィルムカメラをメインに、日々さまざまなカメラをとっかえひっかえしながら、カメラライフを満喫中。愛機は10年来の相棒、CONTAX T3。