第5回「カメラ初心者あるある!?」

カメラ大好き女子、高宮葵さんが、ゲストと一緒にカメラに関する行き当たりばったりなトークを繰り広げるこの連載。
今回はゲストの野村真紀子さんと一緒に、初心者にはとっても難解でわかりづらいカメラ用語や撮影知識などについて、あるあるトークを繰り広げます!

本連載初!? アフリカで撮影したカメラ女子・野村さん

葵:さっそく今回のゲストをご紹介! 私と同業(イベント業)の、マッキーこと野村真紀子ちゃんです♪

真紀子:よろしくお願いしまーす。カメラ歴は、3〜4年で、撮るのが一番好きなのは、動物です!

本日のゲストは野村真紀子さん(左)。これまでのゲストの中では一番のカメラ実力者?

葵:おお動物! 前回のこの連載は、多摩動物公園に行ってきたんだよ!

真紀子:あ、見ましたよ! いいなー、って思いながら見てた! 羨ましかったな〜。

葵:じゃあ、次は撮影実習の回にぜひ! 動物は、どこで撮ってるの? 動物園?

真紀子:うん、動物園も行くけど、動物を撮りにアフリカまで行ったこともあるよ。

葵:アフリカまで!? それはすごいね! カメラに縦位置グリップも付けていて、本格的だねー。

真紀子さんが今回持参してくれたマイカメラはキヤノンの『EOS Kiss X3』。キヤノンのデジタル一眼レフカメラの中ではエントリー向けだったモデルですが、これまでのゲストさんが、皆さんコンパクトカメラやミラーレス一眼ユーザーだったことを考えると異色かも。

野村さんの愛機はキヤノン「EOS Kiss X3」。2009年に発売されたデジタル一眼レフカメラで、エントリー向けの機種ですが、豊富なレンズラインアップを利用できます

葵:もしかしたら女子カメトーク史上、一番の本格派かも。なんで動物を撮るのが好きなの?

真紀子:うーん、なんていうか、こう……カメラを持ってジッと構えてて、動物をジーっと観察して、それでこっちを向いてくれた時にシャッターを切るのが好きなの。シャッターチャンスを狙ってる! っていう感じが良くて。

葵:あ、わかるー! なんか釣りに似てる感覚だよね! 私、釣りしたことないけど(笑)。

真紀子:そうそう。ジッと狙って、チャンスを待つ、っていうのが似てるよね!

葵:そういうのもカメラの面白いところだよね! そうだ、マッキーは写真を撮る時、どこか行ったついでに撮ったりする? それとも、「今日は撮るぞ!」って気合いれて撮りに行く?

真紀子:私の場合は撮るぞ! って決めてから行くかな。

葵:私も同じ! 目的を持って撮影に出掛ける方が、いいのが撮れる気がする。

真紀子:それもあるんだけど、カメラが大きいから、どうしても気合い入れないと持って行けないっていうのが。それにレンズとかも持って歩かないといけないし。

葵:普段はどんな感じで撮ってるの?

真紀子:いつもはオートで撮ってるよ。機材は女友達3〜4人で貸し借りしてるの。それぞれが、違う焦点距離の単焦点レンズを持っているんだ♪

葵:いいねー、交流してるって感じ! あれ、じゃあその子たちも動物を撮るのが好きなの?

真紀子:その子たちは、女の子撮ってます。お互いに撮り合ってたり(笑)。

葵:そうなんだ!

 

カメラ初心者女子が最初にぶつかる壁とは?

葵:このトークでマッキーくらい撮ってる人ははじめてなので、初心者の時にぶつかった壁とか、語れるんじゃないかと思って。今回は、そういう話をしていきたいかな。

真紀子:はいはい。

葵:まずは私の初心者時代の 話からすると、「何がわからないのか」がわからなかったなぁ。私は撮影会のモデルをやっていたから、周りに写真を撮る方々はいっぱいいて。そうすると、やっぱりカメラ用語を耳にするんだよね。ISO感度とか、絞りがどうとか、ホワイトバランス、とか。そういういくつかの設定をしてるんだろうな、っていうのはわかるんだけど、じゃあ具体的にどういう設定にすればいいの!?っていうのはずっとわからなかった。今思うと、ある程度よく使う設定は決まってて、ちゃんとセオリーがあるってわかるんだけど。最初は設定の組み合わせが無限にあるように感じられて、カメラって難しい! !って思っちゃってた。絞りなんて、F100くらいまであると思ってたからね(笑)

真紀子:うんうん。

葵:まだその頃は、ホワイト バランスとかISO感度の数字を変えて、実際の写真にどう反映されるのか、掴みきれなくて。それと、ここからが重要なんですけど、じゃあ勉強しよう!と思うと、結構困るんだよね。写真を撮ってる男の人たちに聞いても、初心者の女子に教え慣れてる人は少なくて。そうそう、私の場合、最初はISOは常にMAXにしておけばいいと思ってたよ (笑)。ISOを上げ過ぎるとノイズが発生するっていうのもよくわかっていなかったし、「写真は明るいに越したことはないんだから、常にMAXでいいんじゃないの?」って。その勘違いが解けたあとも、やっぱり具体的にどんな設定にしたらいいかわからなくて。ある時なんて、撮影中に師匠に電話をかけて「今、○○で撮影してるんですけど、ISO感度ってどのくらいに設定すればいいんですか!?」って聞いちゃったり。現場にいないんだからそんなのわかるわけないだろと(笑)。

真紀子:それは面白い(笑)。

葵:あと、これは他の人のエピソードなんだけど、ホワイトバランスのプリセット設定のアイコンあるじゃない? 太陽光とか、蛍光灯とか。アレを見て、明るさの設定と勘違いしてたんだよね。

真紀子:えっ! ? それって、シーンに合わせて、ってことじゃなくて??

葵:そうそう。太陽マークに合わせれば写真が明るくなるだろう、って勘違いしてたらしくて(笑)。「室内は暗いから、太陽マークにしておこう」って設定していたみたい。私もそうだったんだけど、明るさの概念が、そもそもわかっていないんだよね。

真紀子:結局、自分で理解していかなくちゃいけないんだよね。私はそこをうまく乗り越えられたからよかったものの、そこまでいけないで、うまく写真が撮れなくてガッカリしちゃってる女の子もいるんじゃないかな?

葵:オートで充分楽しんでいる人は、それはそれでいいと思うんだけど、もう少し思い通りの写真が撮りたくなって、最初の用語や設定の段階でつまづいている人がいたら、それはもったいないな、って思う。

真紀子:うん。私もマニュアルで設定しようとする時に、まず雑誌とかで見て、調べて、やってみようと思うんだけど、用語が「わっ」と出てくると、あー無理だ……ってなりました(笑)。

葵:そうそう! 雑誌に載ってる作例の撮影データ。写真に精通している人には有効なんだろうけど、初心者にはキツイ。例えば……『1/400秒 F 2.0』って書いてあっても、F値ってナニ?となっちゃうと、気力がなくなっちゃう。だから、最初は撮影しながら、フェイス・トゥ・フェイスで教えてくれる人がいた方が絶対いいなって思う。ただ、やっぱり初心者向けの教え方が上手い人って少ないよね……。

真紀子:そうだね〜。

葵:知り合いの女の子がミ ラーレスを買って。で、お父さんがフィルムカメラ使いだから教えてもらおうと思ったら、色々質問するたびに「なんでお前こんなのもわからないんだ?」って言われちゃって。自動車教習を思い出しちゃうみたいな(笑)。私に聞いてくれれば、自分の経験に照らしてどこがどうわからないのか何となく理解できるから、順番に教えていってあげられるんだけど。男性も、写真の世界に女子が入ってきて嬉しいと思ってくれてるんだろうけど、どうしてもカメラ用語を「わっ」と浴びせかけちゃうから、女子は萎縮しちゃうことも多いんだよね。マッキーはどう?周りに教えてくれる男性っていた?
真紀子:私は全員女の子だったから(笑)。男の人に教わったことがないんです。

葵:その女の子たちは、みんな「いっせーの、せー」でカメラ始めたの?

真紀子:だいたい同じくらい。で、ある子の彼氏がカメラをやっていて、知識はその子から又聞きで覚えたりしてたの。あとはみんなで(その彼氏のところに)カメラを持って行って、その場で教えてもらって、って感じかな。

 

カメラを買う時のカベ

葵:そもそも、デジタルカメラの製品サイトがすでに専門用語だらけで初心者向けではないよね。わざわざもったいつけて、わかりづらいことになってる部分もあるしね。液晶画面で「ハイパークリスタル液晶」とか言われても、なにがなにやらって感じだと思う。

真紀子:とにかくすごい!ってことを伝えたいのかもしれないけどね。

葵:コスト度外視になるけど、メーカーさんの商品紹介ページで、ビギナーさん向けと玄人さん向け、別々で作っちゃうとかどう?

真紀子:面白いかも。でも、難しいんじゃない? リンクとか張って移動する感じ?

デジタルカメラ製品情報ページのプリントアウトとにらめっこ。初心者はここの用語とかでまずつまずいちゃうのでは…? というのは共通認識のよう。ほかにも、変に誇張の入ったスペック名称はなんだかなー、という声も

葵:そんな感じでいいんじゃないかな。 カメラも人それぞれ、選ぶ基準がぜんぜん違うよね。女子だったら、外見やカラバリも気になる部分だし。スペックもそれなりに見るけど、なんだか「スゴイ機能がたくさんついてます!!」とか言われても、「買ったら持て余しちゃいそう……」って思っちゃう女子は多そう。買ったのに使いこなせないのは悲しいから、それで購入をためらってしまう可能性はあるよね。マッキーはその「EOS Kiss X3」は何が決め手で買ったの?

真紀子:私は、カメラを買おう! って思い立った時から、とにかく色々試したくて。買う時は、量販店の店員さんにたくさん聞いたんだ〜。たとえば、カメラ本体にお金をかけたほうがいいのか、それともレンズの方がいいのか、って聞いたら「それはレンズのほうがいいですよ!」って言われて、じゃあレンズにお金かけて、本体は、お安くてレンズもたくさん揃っているコレにしよう! ってことで、買ったの。

葵:なるほどねー。やっぱ り、しっかり対応してくれる店員さんはいいね。徐々にステップアップしていくなら、最初に安いけど拡張性の高いボディを買って、レンズとか機材をそろえて、あとで不満が出てきたらボディを買い換えて…っていうのは賢い方法かもね。それと一緒に、自分のスキルもステップアップしていけたらいいね。

真紀子:普通なら、どうやってステップアップしていけばいいのかな?

葵:んー。そうだなぁ。オリンパスのミラーレス機は、機能面でうまくステップアップをサポートしてくれるものが多いと思う。ライブガイド機能っていうのが付いている機種もあってね、写真用語を使わずに、ホワイトバランスや絞りが変えられるの。例えば、【色合いを変える】を選んだ場合、暖かい⇔クールのボタンをいじることで、画面で効果を見ながら設定できるよ。【色合いを変える】では、ホワイトバランスしか変更できないようになっているから、かえって、初心者にはわかりやすい気がする。項目は、【背景をぼかす】【明るさを変える】とかいくつかあって、初心者は興味を持った所から入っていけるから、疑問点も絞りやすい。それって結局、教える側も教えやすいんだよね。

真紀子:アッ、便利だね、ソレ!

葵:あとは、飽きずに撮影意欲を持続させるには、アートフィルターもいいよね。

真紀子:あれ楽しいよね! 簡単に色々いじれて! 写真撮るのがうまくなった気がする。簡単にアーティスト気分が味わえて、気持ちいい♪

葵:最近は他のメーカーでも、そういう機能が付いてるカメラが増えてきてるみたいだね。

 

カメラ初心者が「押さえるべきポイント」とは?

真紀子:カメラって、あれもこれも、って覚えることがいっぱいある感じで、どれから覚えていけばいい、っていうのがわかりづらいなぁ。

葵:とりあえず、これだけ押さえてたら最初はなんとかなる! っていうのが欲しいところだけど、結局、どの用語や設定もリンクしてて、あれを教えるならこっちも、ってなっちゃうから、どれか最優先って言うのは挙げづらいよね。撮る時にこれがわからないから教えて欲しい、って言われれば教えられるけど……。

真紀子:女子の初心者さんは、とにかくキレイに撮りたいっていうのが第一だよね?

葵:そうなると、簡単に使えてキレイに撮れるっていうと……。これもやっぱり難しいな(笑)。

真紀子:友達同士でポートレート撮り合ったりするなら、キレイに肌色を出すためにもホワイトバランスかな……。女の子の場合、写真の雰囲気を大事にするから、ホワイトバランスを変えると写真の印象がガラッと変わって、楽しめると思うんだよね。もちろんISO感度とかも重要になってくるし、順序がつけづらいけど……。

葵:あっ、私は本当に初心者のころ、シャッターボタン半押しでオートフォーカスっていうのがわからなかったな。半押しっていう概念を知らなかったから渾身の力でシャッターを押して、しかも最短撮影距離についても知らないから、「あれ、ピピッって言わないなぁ?」みたいな(笑)。わかった後も、半押しして構図を決めてカメラをずらす時に、うっかり全押ししちゃったり。なかなかできなくて、結構練習した覚えがあるよ。

真紀子:「ピント」とか、そもそもどういうものか理解してない人は、結構多そう。

葵:あ〜なるほど! 確かにそれはある!

真紀子:ケータイやスマートフォンのカメラは何もボタンを押さなくてもオートフォーカスするし、最近は顔認識で勝手にピントが合ったりするし、デジタルカメラをはじめて使う人は、ピントは「自分で合わせるもの」って意識が無いのかもしれないね。

葵:オートフォーカスしたカメラを持ったまま、被写体との距離を変える人がいるんだよ。まぁ、初心者の頃の私もそうだったんだけどさ(笑)。ピピッっていう音が、何に対するOKサインなのか把握できていないの。

真紀子:おお〜。

葵:そもそもピントは、『距離で合う』ってことがわかってないんだよね。一度合わせれば、あとはどう動いてもいい、みたいな。それはどんな超高性能カメラなんだ! ! っていう。

真紀子:人間相手の顔認識だと、いつでも勝手にフォーカス合わせてくれるから、その感覚で全部の被写体相手にやってる人はいそうだねー。

葵:とまあ色々恐ろしい話が出てきたので、じゃあ、一番に押さえるべきポイントは、やっぱりピントなのかな。

真紀子:まず焦点距離とか、ピントが合う仕組みから理解しなくちゃいけないから、意外と難しいポイントなのかも。次点はホワイトバランスかな?

葵:ちゃんと写真を撮るための最低条件としてピントは押さえておかなきゃいけない一方、「写真って、色々自分流に味付けできるんだ〜」と手っ取り早く実感して、写真の楽しさを感じてもらうには、ホワイトバランスがわかりやすい。同着1位って言いたいけどあえて順位をつけるなら、1番ピント、2番がホワイトバランス、って感じ?

真紀子:それでいいと思うよ! 女の子は肌色が命だしね。女の子を撮ったりする時は、特に重要!

葵:じゃあ、ピント、ホワイトバランス、次は必要と感じたらISO感度とか絞りを覚えていく流れかな。

 

女子はあまり使わない!? 写真独特の表現用語

真紀子:と言いつつ、私たちも知らない用語はたくさんありますよね。

葵:私はこの前「フォトマスター」2級を取ったんだけど、その時にだいぶ勉強したよ。オリンパスのWeb講座があるんだけど、参考書よりも使いやすかった!

先日、フォトマスター2級を取得した葵さん。参考書には専門的な用語や技法がずらり……

真紀子:カメラのスペックや技法以外でも、業界でよく使われる表現ってあるよね。

葵:「ぼけ味」とか? あとは「眠い写真」っていう言い方もあるね!

真紀子:わからない。そういうのまったくわからない(泣)。

葵:うーんと、コントラストがよく出てるのが眠くないもの。コントラスト感が少なくて、ぼや〜っとしてるのが眠い写真かな? あと「抜けがいい写真」ってよく聞くけど、なんだろう、「抜け」って?

真紀子:「抜け」?

葵:なんかよく聞くんだけど、今ひとつよくわからない。「ぼけ味」とはまた違うんだよね。

真紀子:ぜんぜんわからないですねー。

葵:色んな人の写真を見る中で、「こういう傾向の写真、好きだなー」って思うのがあるんだけど、その傾向を何て言い表すのか、今まで知らなかったのね。もしかしたら、それこそが「抜けがいい写真」なのかもしれない!!(…ググり中…)「基本的には撮影したもののクリア感を表現する語」、であるようです。なんか結局よくわからない! 今度調べたい! それでちょっと使ってみたいね。写真見せてもらったら「あっ、これ抜けがいいですね」とか使ってみたいよね(笑)。

真紀子:使ってみたい!

葵:「解像感」っていうのはどうかな。これは、くっきり、ってこと?

真紀子:どうなんだろう(笑)?

葵:私はあんまりこの言葉使わないんだけど、男性はよく言ってる気がする。「ディテール感」とかも。

真紀子:うん。

葵:「ハイキー、ローキー」って知ってる? ちなみに私はローキーが好きなんだけど。

真紀子:わ、わからない……。それは、どういうものなの?

葵:写真で、白っぽい被写体をより白く印象的に写すのがハイキー。その逆に黒っぽい被写体をより黒く締まった感じに表現するのがローキー。露出オーバー=ハイキー・アンダー=ローキーって勘違いしてる人もいるけど、そうじゃなくて、そこに作画意図が込められている場合に使う言葉だよ。

真紀子:へぇー。勉強になります!

葵:でも女の子同士で写真の話してて、こういう専門用語とか使わないよね(笑)。

真紀子:うーん。私の場合は撮った写真を見せ合う時も、構図がいいとか、明るいとか暗いとか……くらいです。あとは被写体のよかった、悪かった、とか。

葵:じゃあ今度から言ってみようか?

真紀子:「抜け」とか……(笑)?

葵:そうそう、「ディテール感」あるね! とか(笑)。あ、でも。いつでもディテール感を褒めればいいってものじゃないよね。 女の子をアップで撮った時に「ディテール感が…」とかまずいよね (笑)!

真紀子:毛穴とか、つけまつげとか、「ディテール感あるね」って……すごいヤダ(笑)。

 

意外と浸透している「ミラーレス」

真紀子:「EOS Kiss X3」が大きくて重くて、持ち歩くのには気合いが必要なので、最近はミラーレス一眼が気になっているんだけど。

葵:ミラーレス一眼って、メーカーによって色々呼び名があるよね。

・マイクロ一眼(オリンパス)
・レンズ交換式アドバンストカメラ(ニコン)
・デジタル一眼(パナソニック ペンタックス)
・デジタル一眼カメラ(ソニー)
・レンズ交換式プレミアムカメラ(富士フイルム)

葵:この前、CIPA(一般社団法人カメラ映像機器工業会)が「ノンレフレックス」っていう名前を提唱してましたけど、どうかな? 「ミラーレス」って言葉、だいぶ定着しちゃったよね。なんだか、いつのまにか広がってた。

真紀子:しましたね。女の子でミラーレスとか普通に言っていますね。もちろん、一眼レフとどう違うかはイマイチわかってない子が多そうだけど。

葵:ただまあ、ミラーってなんやねん!? って突っ込んでくる子はいないよね(笑)。

真紀子:いないかな。

葵:ミラーレスって、「なんだか大きな一眼レフとはちょっと違う、でもコンパクトよりはちょっとイイカメラ」、っていうイメージなのかな。

真紀子:なんか中間のイメージがあるよね。

葵:コンパクトを持ってる人からすれば、ちょっとしたステップアップになるカメラだね。それで、ガッツリ一眼レフカメラで、って人にとってはサブで、って感じで。

 


 

さて、いつにも増して当てのないトークを繰り広げてきた第5回ですが、本日はここでタイムアップ。おふたりの感想は?

葵:今回、こうやって話して いてわかったのは、私も含めてまったくの初心者というのは、ある程度の経験者が想像する以上に基本的な部分でつまずく、ということですね。特に「ピント」、「オートフォーカス」に関しては、初心者へのアプローチをあらためて見直したほうがいいかなと。結局、失敗から学んでいくしかないと思うけど、今後は私自身の失敗もうまく参考にしつつ、初心者にアドバイスしていければいいですね。女子カメ Watch内でも、「超初心者向けコーナー」ができたらいいな〜。

真紀子:たとえば「ピント」の話だと、自分ではなんとなくわかってるんだけど、いざほかの人に説明しようとすると、壮大過ぎて大変ですよね。失敗っていう意味では、私が思ってもみないような失敗や勘違いをほかの人がしていたり、逆に私自身も、他の人が聞いたらビックリするような失敗をしちゃってると思うんです。そういう失敗談をうまくまわりと共有していきたいかも。

みんな失敗を重ねてスキルを上げていくんですよね。ありがとうございました!

(2012/4/6)
高宮葵
イベントコンパニオン/フォトモデルを本業としつつも、フォトイメージングエキスポ、オリンパスブースでの仕事をきっかけにデジタル一眼レフカメラを購入。以来、女子が楽しむカメラ、「女子カメラ」の普及のため、あちらこちらで活躍している。現在、職業カメラマンの"親方"に連れられて様々な撮影現場に潜入し、勉強中。ブログは「高宮葵の夕霧亭」。トーク第2回に出演してくれた管香織さんのWebラジオ「管香織のなんでもとんちんかん」12月13日回にゲスト出演しているので、そちらもチェック!