VR Watch

身体ごと大回転する驚異のVRアトラクション「GYRO VR」をTGSで体験

開催中の東京ゲームショウ2017、VR/ARコーナーにて大きな注目を集めていたのが「SANGWHA」ブース(10-W36)のVRアトラクション「GYRO VR」です。

下のGIFアニメを見ていただければわかると思いますが、上下左右360度にグルングルンと回ります。その巨大さと動きのインパクトから、ブース前には人だかり、体験待ちは長蛇の列となっています。ビジネスデイ1日目には列の長さで諦めた筆者ですが、2日目となる本日は10時の開場後、即直行して並んでみました。

実際のコンテンツ体験時間は3分ほどですが、入れ替えも含めて1セットの所要時間は6〜7分ほど。1度に体験できるのは2名なので、1時間で20名程度は体験できる計算ですが、途中でメンテナンスがあったり、ビジネスデイということで商談中のお客さんが優先されたりなどしたため、順番が来たのは13時前くらいでした。

筆者が体験できたコンテンツは、ボブスレーで雪上を滑り降りるコンテンツ。他にも、宇宙船と戦うSFコンテンツもあるようで、定期的に切り替えられている模様。

急峻な雪上コースをすごい勢いで滑り降りるCG映像と、筐体の激しい動きが同期します。身体が上下逆転したりといった様子は側から見ていると「三半規管大丈夫かよ」と思うのですが、乗っている当人としてはあまり「回転している」という感覚はなく、どちらかというと「いろんな方向からすごいGがかかってる」という感じ。そのせいか、三半規管へのダメージは全くありませんでした。

映像自体は、ゴーグルだけで視聴したら確実に酔うだろうな、という印象ですが、身体の動きが同期しているせいかVR酔いもありません(身体にかかる動きが激しくてそれどころではない、というのもあるかも)。ちなみに、振動サウンドデバイスの「SUBPAC」も採用されているのですが、とにかく回転のGがすごくて、振動してるのかしてないのかもよくわかりませんでした……。

この「GYRO VR」をハード、ソフトともに開発するのは韓国のSANGWHA社。今回、日本の公式販売店として株式会社スホと提携。本格的な日本展開の手始めにと、TGSで日本初披露と相成りました。

今回出展された2シーターの「GYRO VR」は実は旧モデルで、最新モデルは3シーター、さらにサークル部分にもサラウンドスピーカーが追加搭載されており臨場感がアップしているとのことです(旧モデルは頭部後ろのスピーカーのみ)。

今回のコンテンツはGear VRを用いるものでしたが、Oculus RiftやHTC Viveの対応も可能。また、VRゴーグル以外にも、ドームスクリーンを用いたVRにも対応できるようです。

桑野雄