VR Watch

【更新】東京ゲームショウ2017のVR体験可能なブースをまとめて紹介

VR/ARコーナー以外も見逃せない!?

9月21日、東京ゲームショウ2017(TGS2017)が開幕しました。

今年のTGS全体のVR分野の出展タイトルは昨年の110タイトルから117タイトルへ微増しています。プラットフォーム別では、

  • PlayStation VR:13タイトル(昨年は29タイトル)
  • Oculus Rift:29タイトル(昨年は30タイトル)
  • HTC Vive:44タイトル(昨年は24タイトル)
  • Gear VR:9タイトル(昨年は7タイトル)
  • その他:22タイトル(昨年は20タイトル)

となっています。VRの勢い、未だ衰えず、という感じでしょうか。

この記事では、実際にVRが体験可能なブースを中心に、見所を紹介していきます。明日のビジネスデイ2日目、そして土日の一般公開日に向けて、お目当のブースを見つける参考にして見てください。

VR/ARコーナーをチェック!

VR/ARコーナーは5つの国・地域から45社が出展しています。ゲームはもちろん、大規模なアトラクションや初お披露目のハードウェア、企業向けのソリューションなど出展内容は多岐に渡ります。その中から注目のブースをいくつか紹介します。まだまだ多くの出展がありますので、ぜひ一通り回ってみてください。

HTC(9-W10)

VIVELAND

VR/ARコーナーの中でも最大面積を誇るHTCのブースでは、HTC Viveを用いたVRタイトルを多数体験できます。注目は、人気RPGのVR版「Fallout 4 VR 」と、モデルガンを用いたマルチプレイシューター「VIVELAND」などです。土日は盛況が予想されますが、整理券制なのでなるべく早い時間に突撃しましょう。また、土曜日にはOculus創業者のパルマー・ラッキー氏などを始め、豪華スピーカーによるトークショーも予定されています。

HTCブースの試遊タイトル

  • Fallout 4 VR (ベセスダ・ソフトワークス)
  • Rez Infinite (エンハンス・ゲームズ)
  • 暗殺教室VRジャンプフェスタの時間 (集英社・アルファコード)
  • VR-ATシミュレーター 装甲騎兵ボトムズ バトリング野郎 (バンダイナムコエンターテインメント)
  • 囚われのパルマ VR面会 (カプコン)
  • VR Real Data Baseball (バスキュール)
  • VIVELAND

VAQSO(9-W01)

VR向けの匂い発生デバイスを開発するVAQSOのブースは、コンテンツメーカー各社のVRタイトルが「匂い付き」で遊べるのがウリ。VR空間で「ラーメンの匂い」や「女の子の匂い」を嗅ぐという危険な体験を楽しめます。

  • 『乖離性ミリオンアーサーVR』(スクウェア・エニックス)
  • 『サイレントVR』(Mixed Realm/シンガポール)
  • 『ドリーム・ペットVR』(Subdream Studios/サンフランシスコ)
  • WONDERFUL WORLD VR Private Tour™ (AOI Pro./Japan)
  • 『透明少女』(シータ、技術協力_ハロー)
  • カウンターファイト (TRICOL x XVI/Japan)
  • 『ちゃぶ台返し』(クリーク・アンド・リバー社)
  • 『VRIDER DIRECT』(アルファコード)
  • 『VRサクラ』 (Illusion/Japan)

SANGWHA(10-W36)

TGS全体の中でも随一のインパクトを誇っていたのがSANGWHAのブースで出展された大型VRアトラクション筐体「Gyro VR」です。全方向に回転するシートは遊園地顔負け。体験は整理券制となるそうなので、興味があれば即直行しましょう。

南国ソフト(9-W14)

視線追跡型HMDであるFOVEを使用した心理ゲーム「The Outer Foxes」を体験可能です。ジャンルは対戦型ボードゲームで、相手の視線などから思考を読み合う頭脳戦となっています。

アンビリアル(10-W19)

リアルでペダルを漕いで移動するロボットVRシューティングバトルゲームです。「アーティファイト」を試遊可能です。「運動不足気味な方のダイエットやエクササイズにも最適」とのことで、プレイヤーは息を切らしながらペダルを漕いでいました……。

テレビ朝日メディアプレックス(9-W13)

弊誌連載記事でもおなじみ、テレビ朝日メディアプレックスのブースでは、AKB48・NGT48の柏木由紀さんの実際のライブ実写映像を用いたVRリズムゲームを体験可能。最前列の位置で向かってくるオブジェクトを叩いたり、「オタ芸」ライクなポーズをとったりと、実際にライブに参加しているような感覚が楽しいゲームです。

Gugenka from CS-REPORTERS(9-W08)

主にアニメ関連の様々なAR、VRアプリを出展。特に「目覚ましVR!エロマンガ先生」のデモは、iOSのARKitを独自に2眼VRに用いてスマートフォンの単独ポジショントラッキングを行なっており、技術的にも業界関係者から密かに注目が集まっている模様。

TEGWAY(10-W10)

「熱さ」や「冷たさ」を手のひらを通して伝える触覚コントローラーを展示しています。実際、氷のように冷たくなったり、握ってられないくらい熱くなったりするので、安全性はやや心配ですが、使いこなせばコンテンツの臨場感を高められそうです。

JPPVR(10-W31)

VR筐体販売などを手がけるJPPVRのブースでは、バラエティに富んだVR筐体を体感できます。見た目にもインパクトある、「AKIRA」の金田のバイクっぽい筐体を用いた「PhotonBike」が来場者の注目を集めていました。

ダズル(10-W16)

先日、VRコンテンツの分析サービス「AccessiVR」をリリースしたダズルでは、同社開発のHTC Vive用マルチプレイFPS「Rays」を体験できます。

EXPVR(10-W14)

今秋アーリーアクセス版を配信予定のVRゲーム「Be My Hero」のデモ版を体験可能。「抜刀して斬撃後、納刀した瞬間に敵が両断」や「手裏剣を大量に滞空させ、手で印を結ぶとまとめて飛んでいく」などのアニメ・漫画的ロマンを具現化したアクションが面白いです。

ハシラス(10-W17)

VRアトラクションで同じみのハシラスでは、首都圏初出展となるマルチプレイ宝探しVRアトラクション「GOLDRUSH VR」が体験できます。

Noitom(9-W06)

米Noitom社のブースでは、月面探索ミッションを複合現実感(Mixed Reality)で楽しめる「ALICE SPACE」を体験可能。NASAとの協力などにより「正確で教育的な体験」を謳っています。

H2L(9-W11)

筋電位型のVRデバイスを展開するH2Lでは、新型のVR用コントローラー「FirstVR」の体験が可能です。装着者の筋電位をフィードバックして操作が可能なユニークなコントローラーとなっています。

TQ INTERACTIVE(9-W07)

中国初のVRヘッドセット「pico」シリーズが体験可能です。また、ロデオマシン型の体感筐体なども設置されています。

VR/ARコーナー以外のVR

TGSではVR/ARコーナーが特設されてはいますが、それ以外の場所にも数多くのVR体験が用意されています。

ソニー・インタラクティブ・エンタテインメント(4-S02)

SIEのブースでは、先日ドドッと発表されたPlayStation VRの新作タイトルが試遊できます。事前予約はすでにいっぱいですが、当日のキャンセル待ちも可能です。公式サイトには待ち時間の目安となる「待ち時間ナビ」も用意されるので活用したいところです。

PlayStation VRの試遊タイトル

  • The Elder Scrolls V: Skyrim VR
  • ANUBIS ZONE OF THE ENDERS : M∀RS
  • MONSTER OF THE DEEP: FINAL FANTASY XV
  • V!勇者のくせになまいきだR
  • グランツーリスモSPORT
  • サマーレッスン:新城ちさと 七曜のエチュード

KONAMI(7-N05)

KONAMIのブースでは「ANUBIS ZONE OF THE ENDERS:M∀RS」と「ラブプラス EVERY」のVR試遊が可能でした。特に「ラブプラス EVERY」は人気で、体験も長蛇の列に。事前予約は行っていないので、当日早めに行きたいところです。

カプコン(5-N08)

スマホゲーム「囚われのパルマ」のVRコンテンツ「VR面会」が試遊できます。整理券制となり混雑も予想されますが、同コンテンツはVR/ARコーナーのHTCブースでも体験でき、そちらの方が空いているとの話もアリ。


セガゲームス(6-N01)

リリースが予定されているスマホゲーム「真・女神転生 リベレーション」 のデモ用VRコンテンツが体験可能です。VRヘッドセットはHTC Viveを使用。VRで仲魔を召喚し、共に戦うというメガテン好きにはたまらない内容。ケルベロスが思ったよりデカいとか、ピクシーってこんなサイズだったのかとか、細かいことにいちいち感動。そして仲魔が傍にいるだけで感じる頼もしさにも感涙します。

WARGAMING JAPAN(7-S03)

Wargaming Japanのブースでは、Hololensをかぶって実物大の戦車が見られるコンテンツを用意。また、ロシアの「CINEMAVR」による4人マルチプレイ対戦のVRタイトル「RevolVR」も試遊できました。元々はモスクワなどのVRアーケード向けのタイトルのようですが、何らかの形で日本展開が予定されているらしく、ゲーム中の言語も日本語化されていました。

DELL (7-C02)

Windows Mixed Realityプラットフォーム準拠のVRヘッドセット「Dell Visor」を用いたゲームの試遊が可能です。試遊タイトルは、他のプラットフォームでも展開する「SUPERHOT VR」のWindows MR版でした。

また、インドアサイクリングソリューションを展開するZwift社の「Zwift VR」や、 フライトコントローラーを用いる「War Thunder VR」、Steamでヒットを飛ばした「Raw Data」などが体験可能です。

ボルテージ(3-N12)

ロマンスゲームコーナーに位置するボルテージのブースでは、VRで2次元イケメンキャラとの結婚式を実現する「挙式VR」が体験できます。


ゲームスクールコーナー(2-C01〜3-C10)

ゲーム関係の専門学校が集うゲームスクールコーナー。多くの学校が生徒制作のVRタイトルを出展しており、試遊可能でした。

TGS2017 ゲームスクールコーナー出展社一覧

インディーゲームコーナーのVR/AR

9ホール、VR/ARコーナーの隣に位置するインディーゲームコーナーにもVR/ARタイトルが数多く出展されています。

アルファコードによる、テーブルゲームとスマートフォン用VRアプリを組み合わせた多人数対戦型VRテーブルゲーム「そいつが17面相だ!」(9-B03)
桜花一門によるVRホラーゲーム「Chainman」(9-A32)

他にもPS VRやHTC Viveなどに対応したインディーVRゲームが数多くあったので、ぜひ回って見てください。

TGS2017 インディーゲームコーナー出展一覧

ビジネスソリューションコーナーのVR/AR

4ホールの「ビジネスソリューションコーナー」にもいくつかVR/AR関連の出展がありました。

松戸コンテンツ事業者連絡協議会(4-N12)

VRホラーコンテンツ「呪刻列車~松戸編~」が体験可能です。

シリアルゲームズ(4-N37)

HoloLensを用いたバーチャルなUFOキャッチャー「MR Catcher」を出展しています。

E-mote(エムツー)(4-N19)

2Dのアニメ絵からVR対応の3Dモデルを生成できるツール「E-mote」のVRデモが体験できます。

桑野雄