エンルートラボは2017年9月25日、沖縄県総合防災訓練(2017年9月2日)に参加し、同社が開発したドローン、無人車両を試験的に活用したと発表した。

 ドローンの運用では、ADS-B(Automatic Dependent Surveillance-Broadcast)というシステムに対応する機器を搭載して航空管制システムとの連携動作について検証した。ADS-Bとは、GPS(Global Positioning System)の信号を受信して現在位置を把握し、その情報に航行速度、航行している方向、機体を識別する情報などを付け加えて周囲に発信し続けるもの。

 訓練では、航空管制ソフトがADS-Bのデータを受信し、ドローン向けの航空管制システム「Unmanned Aerial System Traffic Management(UTM)」との連携を検証した。今後はドクターヘリに搭載しているIP無線との連携も検討するという。

沖縄県総合防災訓練でのドローン、 無人車両活用動画

 AI技術(ディープラーニング)については、上空を飛行するドローンのカメラ映像から、リアルタイムに避難者の人数などを数えたり、レスキュー隊員や消防車の配置を把握することにも挑んだ。
 今後は学習データを増やすことで、 さらに高精度なカウントを可能にしていくという。