ローソンは2017年7月25日、新潟市の水田で産業用ドローンを使った農薬散布の実証実験を開始すると発表した。農業用ドローンの操縦を手がけ、操縦教習所も運営する「新潟クボタ」、大規模農業の改革拠点として国家戦略特別区域に指定されている「新潟市」と連携して実施する。場所は、ローソンの関連会社である「ローソンファーム新潟」が運営する水田。

実験の場となるローソンファーム新潟が運営する水田

 今回の実証実験では、ローソンファーム新潟の目指す農地集約による大規模農業を見据え、水稲病害虫防除のための薬剤散布に、農業用ドローンを使用する。また、ローソンによると、1ha(1万平方メートル)の圃場に人力で農薬を散布すると、少なく見積もっても1時間はかかる。それが、産業用ドローンを利用することで、およそ10分まで短縮できるという。

産業用ドローン「マルサンダックス04」。

 ローソンは全国23カ所で「ローソンファーム」を運営している。今後は全国のローソンファームでドローンの活用や、コンピュータやネットワーク、センサーなどの活用をより一層進めるとしている。