ドローンジャーナル

テラドローンが固定翼型ドローンを開発、積載量増加でより高精度なレーザー測量が可能に

 テラドローンは2017年4月5日、固定翼型ドローン「Terra Powerlifter」を開発したと発表した。一般的なマルチコプター型ではなく、固定翼型にすることで2つの利点が得られる。1つ目は連続飛行時間の延長。マルチコプター型では20分程度だが、Terra Powerlifterではおよそ2時間まで延びる。

図 テラドローンが開発した固定翼型ドローン「Terra Powerlifter」

 2つ目は最大積載量の増加、マルチコプター型型ドローンの最大積載重量は2kg程度だが、固定翼型のTerra Powerlifterはこれが10kgまで増える。テラドローンは現在、高精度な測量が可能なレーザー測量サービスを提供しているが、Terra Powerlifterを開発したことで、より精度が高いが重いレーザー測量機を搭載できるようになった。

 テラドローンが従来レーザー測量に使用していた機器は、アメリカVelodyne社製のレーザー測量機。測量機の重量は充電池も含めておよそ1.6kg。±3cmの精度で測定可能で、1秒間に30万点を測定する。上空100mからの測量が可能だ。

 より精度の高いレーザー測量のためにテラドローンが投入を計画しているのがオーストリアRIEGL Laser Measurement Systems社のレーザー測量機だ。測定精度は±5mmで、1秒間に100万点を測定する。上空200mまで上昇しての測定も可能だ。

テラドローンはなるべく安価で高精度な測量を求める利用者にはVelodyne社製の機材で、より精密な測量を求める利用者にはRIEGL Laser Measurement Systems社の機材で対応するとしている。

 また、連続飛行時間が2時間まで延びたことにより、1日におよそ200ヘクタールの面積の測量が可能になった。ヘリコプターやセスナなどを利用して行われていた高精度なレーザー測量がTerra Powerlifterによって、無人運航で可能になったという。

 レーザー測量は、写真測量では地表を撮影できない森林域(道路を新設する際に活躍する)や、写真測量に欠かせない「基準点」の設置が困難な急斜面や災害現場での測量に対応できるというメリットがあり、今後、需要が拡がっていくと予想される。