ドローンジャーナル

テラドローンがメガソーラー向けサービスを強化、日陰のシミュレーションなども提供

テラドローンは2017年4月13日、太陽光発電事業者向けサービスを強化すると発表した。従来はドローンを活用した3次元レーザー測量サービスを提供していたが、測量データから3次元の地形モデルを作り、日陰となる位置などをシミュレーションで算出するサービスも提供する。

 新たに提供するモデリングサービスは、「CIM(Construction Information Modeling)」と呼ぶもの。施工前の計画段階から現場の3次元モデルを作成し、その後の調査、設計、施工、維持管理のそれぞれの段階でも3次元モデルと実際の土木工事の結果を合わせることで、土木工事の生産性を上げようという試みだ。

3次元レーザー測量のデータから地形モデルを作り、日陰となる位置をシミュレーションで弾き出した結果の例

 再生可能エネルギーの固定価格買取制度が始まってから、数多くの業者が競うように太陽光発電所を建設してきた。現在は、山間部や急勾配の難所など、これまで各業者が避けてきた用地に太陽光発電所を建設する例が増え始めている。
 太陽光発電事業者を悩ませる問題として、固定価格買取制度による売電価格が毎年低下している点が挙げられる。つまり、これから太陽光発電所を建設して、事業として成り立たせるには、「発電効率が高い発電所を、なるべく低いコストで建設すること」が絶対条件となりつつある。

 テラドローンは従来、ドローンを活用した3次元レーザー測量サービスを低価格で提供することで、業者の要望に応えてきた。今回のサービス強化は、さらに一歩踏み込んで業者の期待に応えようというものになる。地形の3次元モデルを作成し、太陽の上がる方向を設定して、日陰となる場所を特定できれば、太陽光発電モジュールを設置するときはその場所を避けるように設計前に準備することが可能になる。3次元モデル上にモジュールを仮想的に接地してシミュレーションを実施することで、モジュールの影がほかのモジュールに差すことはないかということも確認できる。

 さらに、季節ごとに日射軌道を設定することで、日射量と発電量をシミュレーションで計算することも可能だ。設計、施工前にここまで予測できれば、どのように土地を造成すべきかを正確につかむことができる。正確な施工計画を立てることで、工事の生産性が上がり、必要最小限の時間で工事を済ませることも可能になる。

季節ごとの日射軌道を想定して、発電量をシミュレーションで算出した結果の例

 テラドローンは今回のサービス強化で、太陽光発電所建設時の作業工程の大幅な短縮と、コスト削減を実現するとしている。