9月8日(木)、InterDrone2016(アメリカ・ラスベガス9月7日〜9日開催)のキーノートにおいてDJIの教育事業担当ディレクターであるロメオ・ダーシャー氏(Romeo Durscher/ Director of Education at DJI)が登壇。同氏はDJIがEENA(European Emergency Number Association)と共同で行っている、緊急事態発生時においてのドローンを活用した初動救助事例を紹介した。

DJI ロメオ・ダーシャー氏

DJIとEENAは、アイスランドのレイキャビクでは、ドローンと地上の救助隊5名のどちらが先に遭難者を見つけられるかを競い合う、捜索救助テストを実施した。
結果、DJIのドローンが救助隊5名よりも6~8倍速く見つけることができた。
火事発生時に、サーモグラフィーカメラを利用して、強く燃えている個所を判断することもできるようだ。

DJIとEENAの取り組み

イタリアのアダメロ氷河で行った初動救助の事例では、DroneDeployのアプリケーションや遭難者の位置の特定、天候状況の変化をマッピングしていく技術などが使用された。

DJI アダメロ氷河での捜索救助の取り組み

ロメオ氏は、DJIでは緊急事態時での初動救助においてドローンの有効活用方法を模索する事は社会的責任を全うすることと発言していた。今後、こうした取り組みは、日本国内においても地方自治体や各公共機関を中心に増えていくだろう。