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ゲームに投資(9月4日更新) [ゲームに投資一覧]
 先週のゲーム株は、アトラス(7866)、サミー(6426)などが上昇し、KECO(4729)やシステムソフト(7527)などが下落した。また8/25には新しくKCE東京(4780)も店頭市場に登場し、コナミ(9766)グループの戦略がまた一歩前進した。先々週の任天堂(7974)の「ゲームボーイアドバンス」や「(ドルフィン改め)ゲームキューブ」の発売延期の影響もそれほど感じられず、比較的平穏な1週間であった。

 ●プリクラブーム再到来?
 先週の値上がり率第1位はアトラスとなった。アトラスといえばやはり真っ先に思い出すのは「プリクラ」であろう。3年前のブーム絶頂期にアトラス株が店頭市場に登場し、初値で9000円をつけ「高嶺の花」の存在であったのはまだ記憶に新しい。しかし、最近ではプリクラブームも冷え込み、株価は1300円から1600円前後を行き来していた。しかし、そんなアトラスが先週1位に躍り出た理由は、「ある企業の“大株主”」だったからなのである。

 そのある企業とは9月1日に店頭登録した「鷹山(ようざん)」(6830)であった。アトラスは、この鷹山の第19位の“大株主”だったのである。大株主といっても100株しか保有しておらず、株式総数に対する所有株式の割合は僅かに0.73%でしかない。しかし、この鷹山はW-CDMA事業を手掛けており、NTTドコモが2001年春からサービスを開始する次世代移動通信用の機関部品を生産している将来有望な企業の1つなのである。そして、その鷹山が先週末に遂に1600万円という初値を付けたのである。

 1株当たりの公募価格が400万円であったことから考えるといかに期待が大きいものであったか理解できよう。そして、ここで前出の数字を単純に掛け算してほしい。初値の1600万円にアトラスの持株数の100をかけると、実に16億円になるではないか。アトラスの今期の予想連結経常利益が7億円であることから、16億円という金額はあまりにも大きいのである。つまり、先週アトラスが1位になれたのも、決して「プリクラブーム」が再到来したわけではなく、株式含み益で市場の評価が高まり株価が上昇したからなのである。

 ●まるでディスカウントショップ
 先週の上昇率第2位はサミーであった。サミーの上昇理由はいたって簡単ある。8/29に株式分割を発表したからである。11/20に1:2の株式分割を実施する予定である。最近の株式市場は市場参加者に変化が見られるようになった。最も変化した点はインターネットを通じて取引する「オンライントレード」による売買が増えてきたことである。「オンライントレード」で売買をする人たちは、主に株の初心者であったり、家庭の主婦であったり、日中忙しいサラリーマンであったりもする。

 彼らは、「1回当たりの投資金額が少ない」という特徴を一般的に兼ね備えている。先日マザーズに上場した「マネックス証券」の1株当たりの投資金額は僅か6万円余りであり、「オンライントレード」による小口投資家を中心に、その後の6日間で14万円強まで買い進まれてしまった事実があるのをご存知だろうか。この現象を株式の専門家に言わせると余りにも「買われ過ぎ」「割高」という評価になるが、オンライントレーダーの理屈でいくと、ただ単に「安いから」ということになるらしい。これは「安い=買う=上がる」という図式が完成した瞬間でもある。

 これを先ほどのサミーの例に当てはめてみよう。仮にサミーの現在の株価を4000円とすると100株が最低単位なので、最低でも40万円は必要になる。しかし、1:2の株式分割を行うことで理論株価が4000円の半分の2000円となり、20万円で足りてしまうのである。従って先週のサミーが上昇した理由を例えるのならば、「ディスカウントショップの半額セールに買い物客が押し寄せた」と説明するのが理解しやすいだろう。

 ●バンダイは戦う前から“バンダイ”してる
 先週はバンダイ(7967)の話題が非常に多かった。といっても株価が上昇したわけではないのだが、携帯ゲーム「ワンダースワン」の次世代機「ワンダースワンカラー」を12月に発売することを発表するなど「もしかして大幅高するのでは」と思わせぶりなところがあった。しかし、最もインパクトが強かったのはその「ワンダースワンカラー」に、スクウェア(9620)の人気ソフト「ファイナルファンタジー(FF)」シリーズが投入されることである。

 しかも通信アダプター「ワンダーウェブ」を使用し、ソニー(6758)の「プレステ」や「プレステ2」に接続することでデータ交換ができる仕組みだという。これは、先日「ゲームボーイアドバンス」の発売を延期した任天堂にとっては非常に脅威になると思われ、携帯用ゲーム機市場のシェアを奪われかねない事態となるはずであった。しかし、バンダイ側は「われわれは、16才から19才をコアユーザーとして設定していて、任天堂のユーザーは14才以下が8割以上だ」と不戦敗とも理解できる「不可侵宣言」を出してしまったのである。なるほど、これでバンダイの株価が上がらないのも納得できた。バンダイは戦う前から“バンダイ”していたのだ。

 ●今週の展望
 今週はトーセ(4728)の動きに注目してみたい。その理由として、あらゆるゲーム機(プレステ2、ゲームキューブ、ゲームボーイカラー、ゲームボーイアドバンス、ワンダースワン、X―Box)向けにソフトを開発するマルチプラットホーム体制を確立していることを背景に来期も増収増益の見通しだということや、さらに株式分割を積極的に検討していることなどを挙げたい。株価チャート上も下げ止まりの傾向を見せており、反発に転じる可能性は高いと考えられる。21世紀を目前に控え、あらゆる企業と仲良く共存共栄できる企業の未来は明るいと考え、今週は「トーセ」の未来に一票を投じてみたい。

□関連表
・ゲーム各社騰落率
・ゲーム各社先週の動き

フィスコ アナリスト 黒岩 泰
2000/09/04
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