FINANCE Watch
国内サーバー市場は台数増、金額減の傾向が続く~IDCジャパン調査

  2000年の国内サーバー市場は前年比19.8%増の39万台と好調を維持したものの、システム単価が低下し金額ベースでは前年比7.2%減の1兆1,050億円にとどまった。IDCジャパンの調査によるもので、技術革新に伴うパソコンサーバーの伸びは著しい一方で、メインフレームが占める割合は縮小傾向に歯止めが掛かかっていないことが分かった。

  PC、UNIXともにエントリー機では出荷台数増、単価低下の傾向がそのまま続いている。また、メインフレームの落ち込みが激しくなる一方で、UNIX機は高機能化と高可用化が進んでシステム単価を押し上げていく傾向がある、と指摘している。

  2001年の見通しは「2000年とほぼ同様の傾向が続く」と予測。出荷台数は微増で金額がマイナスとの予想を立てている。

  ベンダー別にみた出荷金額では富士通(6702)がトップでシェア22.7%。以下、日本IBM19.7%、NEC(6701)12.8%、日立製作所(6501)11.4%、サン・マイクロシステムズ8.7%、その他24.8%―と続いている。

■URL
・IDCジャパン
http://www.idcjapan.co.jp/
・Linux、急成長でシェア拡大~IDCの国内サーバーOS予測
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2000/10/26/doc832.htm
・ネット向けサーバーが03年には2000億円市場へ~IDC調査
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2000/08/25/doc243.htm

(市川徹)
2001/03/27 17:07