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NTT、高速無線技術実験を3月からスタートへ

  NTT(9432)は25日、同社が開発した高速無線技術アドバンスド・ワイアレス・アクセス(AWA)を使った「Biportable(バイポータブル)」のトライアル実験を、3月から東京で開始する、と発表した。既存の無線LANに比べ実測値で3倍以上の伝送スピードをもち、数メガバイトクラスのリッチコンテンツの配信も実現する、という。携帯情報端末(PDA)など400台を使った実験を8月まで続け、本格的なサービス実施への布石にする考えだ。

  トライアル実験は、光ファイバーを利用し、コンテンツサーバーなどのネットワーク管理機能をNTT東日本ビル内に設置。さらにエリア内のオフィスの屋内部分にはNTTアクセスサービスシステム研究所が開発したAWAを導入し、屋内配線が全く必要とせずにエリア内であればどこでも無線端末を使うことができる。

  東京都渋谷区のJR渋谷駅周辺のオフィスやタウンスポットなどを対象に、ネットベンチャー企業の社員や大学生、OL、主婦を選定してカード型無線端末やPDAをモニターとして使ってもらう。

■URL
・ニュースリリース
http://www.ntt.co.jp/news/news01/0101/010125.html

(市川徹)
2001/01/25 15:36