FINANCE Watch
NEC、ワープロ事業から完全撤退

  NEC(6701)は、ワープロ事業から完全に撤退することを明らかにした。すでに昨年10月に製品の出荷を停止しており、大型小売店などで在庫している商品が最後になる。「文豪」などで知られるワープロのラインナップはすべて姿を消すことになった。

  同社は1980年に同事業に参入。ピークの1991年には約55万5,000台の年間出荷台数を記録したが、以降減り続けて1999年度には約14万台、2000年度は約2万台に落ち込んだ。1999年下期以降、ワープロの新製品を発表しておらず、インターネットの普及など急速に増えたパソコンニーズに加え、ワープロ機能もパソコンソフトで満たせることなどから、パソコンがワープロに取って代わったかたちだ。

■URL
・NEC
http://www.nec.co.jp/

(塩谷麻樹)
2001/01/12 11:46