ゲームソフトの開発・制作・販売などを手がけるハドソン（4822）が12月20日に大阪証券取引所ナスダック・ジャパン市場スタンダードに新規上場する。上場に伴い、130万株を公募し120万株を売り出す。

　 同社は1973年8月29日に札幌市に設立。1988年12月に研究開発業務などを目的に「未来計画」を設立したが、2000年2月に保有していた同社全株式を三菱商事（8058）に売却した。また、1998年5月には任天堂（7974）ゲーム機の開発環境整備などを目的に同社と共同出資で「招布」を設立、その後2000年3月に同社の第三者割当増資を引き受け子会社化した。

　 主要株主としては、任天堂、ソフトバンク（9984）がそれぞれ20万株保有（保有比率2.65％）、三菱商事が150万株保有（同1.99％）している。主力のゲームソフトとしては「ボンバーマン」や「桃太郎電鉄」などがある。

　 事業は家庭用ゲームソフトを手がけるコンシューマコンテンツ（C・C）事業と、ネットワークコンテンツ（N・C）事業に大きく分かれている。N・C事業は、携帯電話などモバイル端末向けのネットワーク型ゲームコンテンツを提供するモバイルコンテンツ（MC）事業を行っており、iモードとPCの両方でプレイできるレーシングゲーム「ミラクルGP」を2000年3月より配信（香港でも5月から配信）。

　 一方のN・C事業では、もうひとつインターネットコンテンツ事業を行っており、「電波少年的懸賞生活ソフト」の実績がある。2001年2月単体決算予想は、売上高が100億100万円（前期比3.5％減）、経常利益は11億3,100万円（同3.0倍増）、純利益は6億2,000万円（前期3億5,000万円の損失）。

■URL
・ハドソン
http://www.hudson.co.jp/
・任天堂
http://www.nintendo.co.jp/