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お手頃宅配ボックス「スマポ」を導入。生活が変わる便利さ!

ナスタの「スマポ」を設置する

前回、気軽に導入できる宅配ボックスの種類と、環境や用途に応じた選び方を紹介した。今回はいよいよ導入編。自己所有の戸建てである筆者の自宅では、あまりに巨大でない限り、どんな宅配ボックスでも自由に設置できる。……のだけれど、導入コストも考えると比較的リーズナブルなナスタの「スマポ」がちょうどよさそうだ。

価格は宅配ボックスタイプが19,800円、ポストタイプが14,800円。実際にスマポを導入したので、設置から使用感、そして利用にあたっての注意点などを紹介したい。

スマポの設置。運が良ければネジ留めも可能

スマポは、大きめのメール便を複数収納できるコンパクトなポストタイプと、中サイズ(42×33×25cmまで)の荷物を受け取れる宅配ボックスタイプの2種類をラインアップしている。

この2つはもちろん使い方に応じて選ぶものなので、不在時に荷物を1つ受け取れればいいのであれば、後者の宅配ボックスが1つだけあればOKだ。

想像以上にサイズは大きい

しかし、もし宅配ボックスが使用中の間に連続して他の荷物が届く可能性がある(数日間自宅を不在にしたりする)ようなら、ポストタイプを組み合わせたり、宅配ボックスを複数設置したりするのもアリだろう。今回、購入のタイミングで割引キャンペーンが実施されていたこともあり、筆者はポストと宅配ボックス(ダイヤル錠のモデル)を1つずつ購入することにした。

背面側はこんな感じ。樹脂製ではあるが強度は高そうだ
付属品。説明書、接着剤、高さ調整用の脚、ネジなどが含まれる

ナスタ公式オンラインストアで注文してから、わずか2日でスマポが到着。ポストも宅配ボックスも想像していたよりボリューミーで、当初設置を考えていたインターホンの横だとやや無理があったため、玄関ドア前の植栽(しようと思っていた)エリアに決定した。おかげで植栽できなくなったけれど。

ただ、砂利や土がむき出しになったこの植栽エリアでは、近くに付属のワイヤーを結びつける場所がなく、接着剤で固定するような地面でもないため、設置方法は改めて考え直す必要が出てきた。スマポは軽量な樹脂製で持ち去ることも難しくないから、セキュリティ対策は念のためしておいた方がいい。

インターホンの左側にギリギリ置けるサイズではあったが、窮屈なのと車道に面していて(人が)危険でもあるので、奥まった場所へ
この砂利になっているところに設置することにした

こういった地面に置く際の固定方法として最も簡単なのは、コンクリートなどでできた土台を埋設し、その上に宅配ボックスを固定するというものだろう。その土台にワイヤーを結びつけるのもいいし、土台と宅配ボックスを接着剤で固定してしまうのもいい。そう思って、土台を探しにホームセンターへ出かけたところ、ちょうどいい具合の「万能ウエイト」なるものを発見。これを4つ使って固定することにした。

万能ウエイトの何が「ちょうどいい具合」なのかというと、本来は吊り下げて使うであろうフック用のネジ穴が設けられており、このネジ穴がちょうどスマポの高さ調整用の脚を取り付けるネジ穴サイズと完全に一致していたこと。M8で、かつ1.25mmというピッチまで同じだ。そこで、長めのボルトとワッシャーも購入し、スマポの内部から万能ウエイトにネジ留めすることにした。こうしておけば、スマポだけ持ち去るには工具が必要だし、土台ごと持ち運ぶのも難しくなる。盗難に対してある程度の抑止力になるはずだ。

ホームセンターで見つけた「万能ウエイト」。150×150×120mmサイズ。1つ600円余り
砂利をよけ、土を掘って万能ウエイトを埋設。雨天時に水没しない高さにすることも重要だ
埋め戻す。万能ウエイトのネジ穴とスマポのネジ穴の位置合わせがわりと大変

なお、スマポの底面は30mm前後の厚みがあるため、ボルトもそれなりに長めのものを用意した方がよい。最終的に前側2本は40mm、後ろ側2本は50mmのボルトを使用した(宅配ボックスが傾いてしまったのか、底面の厚みが場所によって異なるのかは不明)が、そこに行くつくまでに筆者は目測を誤ってしまい、ボルトを2度買い直してしまった……。なので、あらかじめノギスでしっかり長さを測っておくことをおすすめする。

万能ウエイトとスマポをボルトとワッシャーで固定する。最初は35mmのボルトで十分かと思ったが長さが足りず、この写真の40mmを購入。しかしそれでも微妙に足りず、またホームセンターへ買いに走ることに
スマポの固定完了

さて、宅配ボックスは地面に固定できた。もう1つのポストの方はどうするかというと、これは宅配ボックスの上にスタック可能だ。

宅配ボックスの天面に見える4カ所の凸部をカットするとネジを通す穴が現れるので、これを使ってポストを付属のボルトでネジ留めする。

ただし、一度このスタックする設置方法を選んでしまうと、後でレイアウトを変えようとしても宅配ボックス天面に穴が開いたままになるので、雨などの浸入を防ぐために何らかの方法でふさぐ必要が出てくる。よく考えて覚悟を決めてからカットしたい。

ポストをスタックするため、宅配ボックス天面の凸部をカットする
4カ所ある凸部をすべてカットした
ポストを載せて、宅配ボックス側から上に向けて付属のネジを取り付け、固定完了
これで設置完了だ

設置して終わり。かと思いきや、まだ準備すべきことはある!

「これで再配達もなくせるぞ!」と、興奮のあまり勢い余って宅配ボックスをさっさと設置してしまった筆者だが、本来ならそれより前に進めておくべきタスクもあった。それはハンコの作成だ。できる限り多くの荷物を受け取るには、スマポの中にハンコを置いておく必要がある。

ハンコくらい店ですぐに買えるだろう、と考える人もいるかもしれないが、筆者の姓(日沼)は比較的珍しく、街にあるハンコ屋さんにそのものズバリのハンコが在庫していることはまずない。思い立って即日入手するのは不可能だ。本名の苗字のハンコが欲しければ注文して入荷を待つしかない。

宅配業者によっては荷物を受け取るためにこういったハンコが必要な場合もある

ただ、宅配ボックスで使用する認印の印影は、絶対に本名でなければならない、という決まりもない。宅配業者とコンセンサスさえ取れていれば、「さとし」でもいいし、「佐藤」でもいいし、あるいは「スライム」でもいいかもしれない。まあ、宅配業者の人に説明するのは面倒なので、できるだけ本人とすぐにわかる印影にしておきたいところだ。

すでに所有している銀行印や実印でもいいわけだけれど、宅配ボックス内に常設する形になるので、盗難の可能性を考えると怖くて使えない。屋外に置いておき、宅配業者の人が簡単に使えるものとなると、乾きにくく朱肉も不要で、万が一盗難されても影響の少ない認印を、宅配ボックス用に新たに作った方が無難だろう。

そういうわけで、宅配ボックスを設置した後に、慌ててネットでシャチハタを注文。放置したままでも印面が乾きにくいであろうシャッター付きにした。

ネットで注文したシャチハタは印面がない。注文時には彫り込む名前は指定できないのだ。そのため、届いたシャチハタのパッケージに記載されている内容に従って、ネット上でフォントデザインや印影を指定し、インクを内蔵した印面を注文する。最初に印鑑本体を注文してから、印面も届いて使えるようになるまで1週間~10日ほどかかるため、珍しい名前の人は注意しておこう。

シャチハタのハンコ本体が届いた後、パッケージに記載されている内容に従って印面を注文する→さまざまなデザインを選択可能→色も変えられるが、今回は最も無難な感じのデザインに
印面が届いた。これをハンコに取り付ける
スマポの宅配ボックス内に設けられているハンコ置き場にヒモで結びつけて完成!

宅配業者に活用してもらうには

認印ができあがるまで使えないなあ、と思っていた宅配ボックス。ところが、実は設置した翌日さっそく、思いがけず活用することになってしまった。

気の利く宅配業者の人だったのか、ふと目に留まったのであろう宅配ボックスに荷物をそのままインしてもらうことができた。その宅配業者としては、押印やサインなしでも問題ない種類の宅配物だったのだろう。

事前の説明や案内がなくても活用してもらえるほどスマポの認知が進んでいるのだな、ということに気付けた一件だった。

設置の翌日、ハンコをまだ用意していないのに荷物が届いた!
記念すべき初めての品物はモニターアームだった

スマポの宅配ボックスの利用方法を再度説明すると、今回導入したダイヤル錠モデルでは、宅配業者の人が荷物を入れ、扉を閉じ、4桁のダイヤルで任意の番号に決めた後、ノブを回してロックし、ダイヤルをずらす、という手順を踏む。

あとは通常のポストの方に任意の番号を記載した不在票を投函してもらうだけ。筆者が帰宅したらその不在票に書かれた番号で宅配ボックスを開け、荷物を受け取る。

宅配ボックスの利用方法は内部にも記載されている

宅配業者に対しては、対面で荷物で受け取ったときに口頭で説明しておけば、他のスタッフにも情報共有して宅配ボックスを活用してくれる、という話だった(宅配業者に確認済み)。

ただし、別の事業者間(ヤマト運輸や佐川急便や日本郵便など)は、当然ながら横の連携はないので、それぞれに伝える必要がある。

個別に連絡したり、直接受け取るときにいちいち説明するのは大変なので、筆者はインターホンの近くに張り紙をし、宅配ボックスの存在を知らせることにした。場合によっては最初に押印なしで宅配ボックスを利用してくれた宅配業者のように、何もせずとも活用してくれる場合もあるかもしれない。が、特にできるだけ張り紙などで知らせるようにするとスムーズに活用が進むはずだ。

筆者宅の宅配ボックスはインターホンから少し離れた敷地内となる。夜間だと気付きにくいかもしれない
なので、インターホン近くに張り紙して宅配ボックスの存在を知らせることにした

ヤマト発送にも対応。実は「発送」こそ嬉しい!

ダイヤル錠モデルのスマポの宅配ボックスは、荷物の発送にも対応する。現在のところ宅配ボックスのメーカーを問わず、個人宅でも発送もできるのはヤマト運輸のみだ。

佐川急便なども自宅のボックスからの発送が可能な場合もあるが、佐川急便は「フルタイムシステム」というサービスに対応する指定の宅配ボックスのみの対応。当然、スマポは対応していない。

そこで、今回はヤマト運輸で荷物を発送してみることにした。手続きはWebから。あらかじめ「クロネコメンバーズ」にユーザー登録したうえで、「宅配ロッカー発送サービス」の専用申し込みページから依頼する。通常の集荷とは手続きが異なることと、ヤフオク!やメルカリなどで利用できる匿名配送には対応しないことに注意したい。

クロネコメンバーズに登録後、「宅配ロッカー発送サービス」から発送を依頼する
「発送依頼登録」をクリック

申し込みページでは、まず利用する宅配サービス(発払、着払、ゴルフ・スキー宅急便など)、利用日、荷姿、品名を入力する。このうち利用日は、通常の宅配便であれば指定する必要はない。当日16時までに申し込んだものについては当日の発送受付となり、それ以降は翌日受付となる。

必要事項を入力。複数の荷物を登録できる。1つの宅配ボックスに小さな荷物を複数入れておくことも可能なようだ

次にロッカー番号と暗証番号を入力する。ロッカー番号は、多数の宅配ボックスが設置されている集合住宅で必要なものと考えておけばいいだろう。今回のように実質的に宅配ボックスが1つの場合は「0」と指定してもいいし、宅配ボックスに番号を書いて(貼り付けて)おいて、それを入力しておくのも親切かもしれない。暗証番号は配達員の人が宅配ボックスの解錠に使うものなので、ここで入力した暗証番号を宅配ボックスに設定する必要がある。

ロッカー番号と暗証番号を入力。自宅住所と連絡先電話番号も確認し、必要があれば入力し直す

着払の荷物のみであれば、最後に宅配ボックスのある自宅住所と自分の連絡先電話番号を確認、入力すれば申し込みは完了。発払を選んだときはクレジットカードの登録と決済の手続きが必要だ。

Webでの手続きが完了したら(手続き前でもいいが)、宅急便の伝票を記入し、それを梱包済みの荷物に貼り付け、宅配ボックスに入れて指定した暗証番号でロックする。あとは配達員の集荷を待つだけ。ちなみに、荷物に貼り付ける伝票はあらかじめもらっておく必要があるだろう。

伝票を貼り付けた荷物を宅配ボックスへ
最後にダイヤルで暗証番号を設定し、ロックする

このとき、朝9時頃に手続きした荷物は、昼12時過ぎには配達員が無事持って行ってくれたようだ。おそらく日によって集荷していくタイミングは変わってくるのだろう。が、自分が在宅している必要はないし、通常の集荷のように(時間指定していたとしても)「いつ来るかなあ」とやきもきすることもない。それだけで驚くほどストレスフリーである。

昼過ぎに荷物の発送を受け付けたという通知があった

筆者の自宅近辺にはヤマト運輸の営業所も、取り扱い可能なコンビニエンスストア(セブン-イレブン)もなく、サービスの充実しているヤマト運輸が使いにくいのをつくづく残念に思っていたのだが、自宅の宅配ボックスを発送に使えるとなると状況は大きく変わってくる。

日中は仕事で忙しく、近所のコンビニに行くのすら難しいときもある。しかし宅配ボックスがあれば、朝早くや夜遅くに自宅から離れることなく手続きを完結できてしまう。不在時に受け取りできるのもうれしいが、このように発送が気楽になることほど宅配ボックスのありがたさを実感する瞬間はないと言ってもいい。

受け取り・発送の手間の削減でライフスタイルも変化!?

スマポの対応可能な荷物サイズが42×33×25cmまでと限られていることもあって、心配に思うのが「本当に宅配ボックスとして有効活用できるの?」というところではないだろうか。

受け入れ可能なサイズを少しでも上回れば通常の再配達手続きが必要になってしまうから、わざわざお金や手間をかけて導入するほどのメリットがあるのかどうかはやはり不安に感じるところだ。

しかし、筆者宅では、今のところスマポの宅配ボックスのサイズを上回った荷物はたった1つ。編集部から送られてきた電動ローラースケート「Segway Drift(×2セット)」のみだ。これは集合住宅の大型の宅配ボックスでも入るかどうか微妙なサイズだったから、いずれにしても直接受け取る必要があった可能性が高い。

導入してからおよそ2カ月、4~5個程度の荷物をスマポで受け取っている。スマポはギリギリ、スポッと入るような絶妙な収納サイズになっていて、「見た目以上に収納力が高い」という印象だ。活躍の機会は想像以上に多く、スマポ導入以降、再配達の依頼はゼロである。本当に。

ただちょっと失敗したかなあ、と思うのは、今のところポストタイプの方をまだ一度も利用していないこと。宅配ボックス1つだけで良かったかも……なんて思い始めている。ポストも小型で、14,800円と高価ではないのだが、とりあえず宅配ボックス(19,800円)だけ最初に導入し、必要に感じたタイミングでポストや宅配ボックスを追加するなど、段階的に拡張していくのが賢いやり方かもしれない。

スマポは全体的な素材が樹脂で、長年使い続けるものとしては若干頼りないのが唯一気になるところではある(特にダイヤル錠をカバーする小さな扉部分が弱そう)。しかしながら、再配達問題の解決にバツグンの効果を発揮するだけでなく、荷物発送の手間も大幅に削減できるものなのだと使って初めて実感できる。設置スペースを確保でき、再配達の依頼や発送の手間にうんざりしている人には、積極的に導入をおすすめしたいアイテムだ。