いつモノコト

大玉トラックボール「M-HT1URBK」が快適すぎて、マウスには戻れない

パソコン用のポインティングデバイスといえばマウスが主流であり、トラックボールは少数派だろう。筆者も以前はマウス派だったが、数年前からトラックボールに切り替えて以来、快適なパソコンライフを送っている。

トラックボールはマウスと違って腕を動かす必要が無いため、疲れにくいとされる。実際、トラックボールに慣れるとマウスには戻れないほどだ。特に大画面のディスプレイとの相性が良いようで、筆者が使っている30インチ(WQXGA)のディスプレイだとマウスよりも明らかに操作がしやすい。大画面・高解像度ディスプレイユーザーはトラックボールを試してみる価値はありそうだ。

さて、筆者が使っているのはエレコムの「HUGEトラックボール」で、有線タイプの「M-HT1URBK」というモデル。価格は税込5,000円前後だ。少し高くなるが無線タイプ(M-HT1DRBK)もラインナップされている。

柔らかい素材のパームレスト一体型

トラックボールはボールの大きさや操作する指の種類でいくつかのタイプに分かれるが、HUGEトラックボールは直径52mmの“大玉”を搭載し、人差し指および中指で操作可能だ。

直径52mmの大玉が使われている
手を乗せたところ

一般的にボールが大きいほど細かい操作ができるので大玉タイプがおすすめであるが、その分本体も大きい。HUGEトラックボールはパームレスト一体型とはいえ、本体の長さが約18.2cmとなかなかの存在感となっている。しかしマウスは動かすスペースが必要なので、トラックボールの方が占有スペースは狭くて良いということになる。

スマートフォン(5.5型ワイド)との比較
上部。Rボタンはマウスの「右ボタン」に相当。それ以外に3ボタンを装備
側面。Lボタンはマウスの「左ボタン」に相当。その上に「戻る」と「進む」ボタン。ホイールは押し込むとボタンにもなる
カーソルスピードを変えられるスイッチもあるが、筆者には使う用途が無く、MIDのままで使用している

さすがは大玉トラックボールと言うべきか、カーソルの操作感は申し分ない。仕事柄、画像や動画の編集ソフトを多用するが、なかなか快適に使えている。

さてこのHUGEトラックボール、最近の製品らしく(といっても2017年の発売だが)ボタンが豊富でカスタマイズ性に優れるのが強みだ。ホイールのクリックを含めて8ボタンを搭載しているので、専用ソフト「エレコムマウスアシスタント」を使って様々なアクションを登録できる。

エレコム マウスアシスタントでの割り当て例

今日、パソコンはWebブラウザを中心に使うことが多くなっていると思うが、この割り当てを工夫することで、高速なWebブラウジングも可能となる。なお、ホイールは左右がスイッチになっているチルトホイール式。デフォルトでは横スクロールだが、これも割り当ての変更が可能である。

ちなみに筆者は結構カスタマイズしていて、ボールのすぐ右側のボタンには「中クリック」を割り当てている。これはブラウザ(WindowsのGoogle Chromeを使っている)のリンクを押すと別のタブでリンク先が開くので、気になったリンクを中クリックしておき、後からまとめて見ることができて大変便利である。

またホイールのチルト左には、任意キーの[Ctrl+F4]を割り当てており、読み終わったタブをワンクリックで閉じられるようにしてある。さらに、ホイールの中ボタンには任意キーの[Ctrl+Shift+T]を登録。間違えて閉じてしまったタブを一押しで戻すことができて便利だ。

その他、「進む」「戻る」「コピー」「ペースト」なども割り当てている。変則的な割り当てだが、慣れると非常に使いやすい。このあたりは各自で試行錯誤してみると良いと思う。

というわけで、マウスでは腕が疲れるといった人にはぜひおすすめしたいトラックボールだが、一般的なマウスに比べて高価なのが導入のハードルを上げていてやや残念ではある。もっと安価なトラックボールの登場にも期待したいところだ。

初めてトラックボールを使うとマウスとの違いに大きな違和感を覚えると思うが、ある程度使ってそれを乗り越えるとマウスでは味わえない快適性が待っていると最後に付け加えたい。

武石修

1981年生まれ。2006年からインプレスのニュースサイト「デジカメ Watch」の編集者として、カメラ・写真業界の取材や機材レビューの執筆などを行う。2018年からフリー。