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アベンジャーズ/エンドゲーム前にMCUを復習。「見るべきリスト(私見)」付き

4月26日に、「アベンジャーズ/エンドゲーム」が公開される。マーベル・シネマティックユニバース(MCU)のファンにとっては、「ついに」「ようやく」という気分ではないだろうか。筆者もそうだ。

アベンジャーズ/エンドゲーム

MCUはそれぞれが共通の世界観でつながりあった作品であり、「アベンジャーズ/エンドゲーム」はその集大成なので、「このさい復習しておきたい」という人もけっこういそうだ。また、「MCUはあんまり見てないけど、クライマックスなら見ておきたい」という人もいるかもしれない。

だが、MCUはスタートから11年が経過し、公開済みの映画シリーズだけをピックアップしても、21作品もある。ドラマシリーズも11シリーズあって、全部追いかけるのは大変だ。

ドラマシリーズは映画との関連性も薄いので、とりあえず映画だけでいいとは思う(とはいえ、「エージェント・カーター」や「エージェント・オフ・シールド」はかなり密接につながっているので、MCUの映画作品を見た後で楽しんで欲しい)。

だが、その映画だって21本あるのだ。全部をレンタルして見るのは、時間的にも費用的にも大変であることに変わりはない。

そこで活用したいのが「サブスクリプション」だ。映像のサブスクリプション・サービスを使えば、費用を抑えて作品をイッキ見できる。それに、スマホなどで移動中に続きを見ることもできるので、時間も有効活用しやすい。

だが、配信の面倒なところは「どのサービスで見れるのか」がわかりづらいところだ。

そこでここでは、「エンドゲームに向けたMCUの復習」を目的に、「どのサブスクリプションでどう見るのかいいのか」を考えてみた。

Disney DELUXEだけでは「すべてのMCU作品は見れない」

結論から言おう。

筆者が調べたところでは、MCU作品を「すべて見られるサブスクリプション・サービス」は現状存在しない。どうしてもいくつかの作品だけは、単品でレンタルするか、別のサービスを組み合わせる必要がある。結果が見たい方は、先にこちらの表をご覧いただきたい。

MCUはディズニー傘下のマーベル・スタジオが制作する映画シリーズだ。だから、作品を見るにはまず「ディズニーが見れるところ」をターゲットにする必要がある。

まずは、今春にディズニージャパンがスタートした「Disney DELUXE」(月額700円)。こちらにはマーベルコミックス関連作品がすべて集まる予定になっているので、当然ながら第一候補になる。

Disney DELUXEの「マーベル」コーナー。全作品とはいかないものの、すでに大半のMCU作品が視聴可能だ

とはいうものの、実際にチェックしてみると、現状、すべてのMCU作品がDisney DELUXEで見られるわけではない。

昨年7月に公開された「アントマン&ワスプ」は、まだ定額制サービスでの配信はされておらず、単品配信のサービス(レンタル・購入)で見る必要がある。まあ、これはしょうがない。

意外だったのは、MCU最初期の作品である「アイアンマン」一作目と「インクレディブル・ハルク」が見られない、ということだ。これらはDisney DELUXEにはなく、Hulu・dTV・U-NEXTでだけ視聴できる。あと、「スパイダーマン:ホームカミング」も扱いが違い、なぜかNetflixで見られる。

理由は定かではないが、初期作品は古いがゆえに権利処理の形が異なっている可能性はある。また、「スパイダーマン:ホームカミング」は他のMCU作品とは異なり、ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメントが配給を担当している。そうした扱いの違いが影響していると可能性は高い

Disney DELUXE以外で、ということになると、意外に「U-NEXT」のカバー率が高かった。U-NEXTは単品レンタルとサブスクリプションのハイブリッドといえるサービスだが、その特性ゆえか、「アベンジャーズ」シリーズと、公開からの時間が比較的短い「ブラックパンサー」が見放題の中に入っている。結果的に、「Disney DELUXEとU-NEXTに入っていれば、最近作2本を除き、すべてのMCU作品が見放題」というわけだ。

U-NEXTは単品・見放題両方でMCU関連作品が充実している

私見で選ぶ「エンドゲーム前に見るべきMCU」

とはいうものの、MCUのためだけにDisney DELUXEとU-NEXTの両方に入るのは、ちょっと高い、という印象もある。

U-NEXTは「映画・雑誌・単品視聴のハイブリッドサービス」をウリにしており、その結果、月額料金が1,990円と比較的高いのだ。「色々見られる・楽しめる」と考えれば、納得はできるが、「MCUのためだけ」となると、少々高い。

と、いうわけで、ここからちょっと私見が入る。

MCU21作品といっても、「エンドゲーム」対策ということになると、全作品を見る必要はない。いや、もちろん見た方がいいけれど、見なくてもなんとかなる。見る作品を絞れば、時間もコストも節約になる。

私見で「絶対見ておくべき」=A、「見ておいた方がいい」=B、「見ていなくてもなんとかなる」=Cとクラス分けをしてみた。

MCU21作品の見ておくべきリスト(西田宗千佳セレクト)と映像配信情報(4月12日時点)

他のファンから見れば異論はあろう! 異論はあろうが、ストーリー的な関連性や、アベンジャーズの中核となる「ビッグ3」と呼ばれる、キャプテンアメリカ・アイアンマン・ソーの3人を軸に考えるとこんなところかな……と思っている。

Aだけなら8作品。Disney DELUXEに加え、単品レンタルされている「アントマン&ワスプ」(300円から500円程度)を見るだけでいい。これだと、700円(Disney DELUXE)+単品レンタルで、1,000円~1,200円程度で済む。

AとBなら16本。追加レンタルが必要になるのは、「アイアンマン」と「アントマン&ワスプ」の2本だ。そうなると、1,300円から1,700円程度でOKだ。本当は、最新作である「キャプテン・マーベル」を劇場で見ていただきたいところなのだが、こちらは、劇場に行かなければいけない関係上、「見ておくべきなんだけれど……」という感じでもある。

全作品を見るならもちろん21作品。追加レンタルは全部で4本、それに劇場視聴が1本だ。

Aだけならなんとか……という人も出てきたのではないだろうか。ぜひ、「エンドゲーム」を前に、充実した休日をお過ごしいただきたい。

西田オススメ作品

A:絶対見ておくべき

キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー
アベンジャーズキャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー
アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン
シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ
ドクター・ストレンジ
アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー
アントマン&ワスプ

B:見ておいた方がいい

アイアンマン
マイティ・ソー
アイアンマン3
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス
マイティ・ソー バトルロイヤル
ブラックパンサー
キャプテン・マーベル

C:見ていなくてもなんとかなる

インクレディブル・ハルク
アイアンマン2
マイティ・ソー/ダーク・ワールド
アントマン
スパイダーマン:ホームカミング

あともうひとつ。

MCU作品では、エンドクレジット中やその後に、次の作品につながる「オマケ」的なシーンが必ずある。すでに各作品は見た、もしくは一部見ていない、という人でも、そうした「オマケ」シーンをまとめてチェックしておくと、関連作品がより楽しめる。そういう部分だけをつまんで好きに見られるのも、見放題型であるサブスクリプションの良さではないだろうか。

西田 宗千佳

1971年福井県生まれ。フリージャーナリスト。得意ジャンルは、パソコン・デジタルAV・家電、そしてネットワーク関連など「電気かデータが流れるもの全般」。主に、取材記事と個人向け解説記事を担当。朝日新聞、読売新聞、日本経済新聞、週刊朝日、AERA、週刊東洋経済、GetNavi、デジモノステーションなどに寄稿する他、テレビ番組・雑誌などの監修も手がける。
 近著に、「顧客を売り場へ直送する」「漂流するソニーのDNAプレイステーションで世界と戦った男たち」(講談社)、「電子書籍革命の真実未来の本 本のミライ」(エンターブレイン)、「ソニーとアップル」(朝日新聞出版)、「スマートテレビ」(KADOKAWA)などがある。
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