ミニレビュー

コクヨの「ハコビズ」はフリーアドレス時代のツール収納改革?

コクヨから、持ち運びに特化させることで近年の働き方にマッチさせた新しいビジネスツール収納アイテム「ハコビズ(Haco・biz)」(3,000円)、「ネオクリッツシェルフ(NEOCRITS SHELF)」(2,700円)と、社内持ち運び用バッグ「モ・バコ アップ(mo・baco up)」(7,700円)が2月13日に発売される。発売に先立ち、これらを使う機会を得たので、さっそく使用感をレビューする。

上:ハコビズ、左下:ネオクリッツシェルフ、右下:モ・バコ アップ

近年増え続けるオフィスの「フリーアドレス」化。実際に取材や打ち合わせで訪れる企業でも、フリーアドレスを採用している場合が多く見られる。このトレンド、ニーズを反映して、仕事に必要なツールの持ち運びに特化した「もちはこ」シリーズが登場した。コクヨの調査によれば、会議など社内での移動が多い人ほど、持ち運ぶツールが多いという。

そして、最近では「働き方改革」が後押ししてか、在宅ワークなど社内以外の場所で働くスタイルも増えつつある。

筆者はフリーライター稼業なゆえ、フリーアドレスなオフィスとは縁がないが、そもそも自宅やカフェ、制作会社の空きデスクなどいつでもどこでもな働き方を、改革する前から実践している。つまり在宅ワークな日々というわけだ。ということで、まずはもちはこシリーズのひとつであるツールペンスタンド ハコビズを使った印象から始める。

ハコビズでデスク周りをすっきり

ハコビズの使用例

ハコビズの第一印象は小型のバッグインバッグ。サイズは215×45×185mmと、いわゆるよく見るペンケースに比べれば大きいが、マチが4.5cmなので日常的に使用しているPCバックパックに入れてもかさばらない。しかし、コンパクトな見た目以上の収納力を備えているのが驚きだ。

バッグインバッグな見た目のハコビズ

内部はペン用スペースのほか、さまざまな文具を収納できるスペースに分かれていて、思った以上に“入る”。普段はペンケースには収納しないICレコーダーや電卓、はさみ、ステープラ(ホチキス)を試しに入れてみたが、難なく収まった。

逆に言えば、それほど持ち運ぶツールがなければ、スカスカになってしまう。ツールそれぞれがケース内でフィットした状態に収納したい私としては、マチがもう少し薄くてもいいかも、という印象を持った。

デスクまわりのほとんどのツールを収納可能
たくさん収納していても、閉じればすっきり

はさみやカッター、ステープラは普段使いのフルサイズのものを入れられるのもうれしい。ペンケース用に小型化された文具は多くあり、それはそれで便利ではあるが、使用感という意味ではフルサイズの方に軍配が上がる。使い慣れたツールをそのまま持ち運べるのもメリットのひとつだろう。もちろん、小型文具を選べばその分、スペースに余裕ができ、収納アイテムも増やせる。ユーザーの使い方次第で、持ち運ぶツールの組み合わせも自由自在だ。

そしてハコビズの大きな特徴が、デスク上で“立つ”という機能。ストッパーでケースの折り返し部分を止めることにより、自立させることが可能だ。この辺は昨今主流の自立ペンケースの使いやすさを踏襲し、こだわった部分だと思われる。特にハコビズは、通常のペンケースよりも収納量が多い分、場所をとる。自立することで省スペースを実現し、使い勝手の良さを発揮すると感じられた。

また、スマートフォンを立てかけれらるのもありがたい。着信があればすぐに認識できるし、スマートフォンが書類に埋まって行方不明になることもなくなる。立てかけられるのは5.5インチまで。

ワンタッチで固定できるスタンド機能
目の細かいメッシュ生地を採用したポケット。ポケット内がよくわかる上、クリップなどの小物が落ちず使いやすい

なお、オフィスで使うにはいいが、容量に限度のあるビジネスバッグには「必要最小限でもっと小さいケースがいい」という営業マン諸氏には、同じもちはこシリーズのペンケース ネオクリッツ シェルフがおすすめだ。

ネオクリッツ シェルフ

サイズは90×55×200mmの細長いスタイル。スタンド式の使いやすさに加え、小物用の“棚”を備えており、それぞれのツールが見やすく、取り出しやすくなっている。各種ペンのほか、付箋やクリップなどの基本ツールがあれば十分という利用シーンであれば、こちらをセレクトするのがいいだろう。

長さや形状別に収納でき、モノの居場所を視覚化しやすい
カフェでの作業もすっきり。ツールが散らばらないので、隣の人の迷惑にもなりにくい

フリーアドレスオフィスのためのモ・バコ アップ

最後はもちはこシリーズの新バッグ、モ・バコ アップにも触れておきたい。このバッグこそ、フリーアドレスオフィスのための製品と言える。フリーライターの利用シーンは想定できないので機能面のみになるが、なかなかに魅力的なアイテムだ。

もちはこシリーズのショルダーバッグ モ・バコ アップ

見た目はトートバッグ、というより“箱”だ。ノートPCやA4資料などの持ち運び用途に特化していて、マウス、電源ケーブルを収納する前ポケットや、ドリンク用のポケットなど、実際のワークスタイル基づいて設計・デザインされている。

ペットボトルやサーモスは、ドリンク用の外ポケットへ

そして、特徴的なのがショルダーベルト。両手をふさがずに持ち運べる、というのは当たり前で、「ロッカーからの取り出しやすさ」を考慮したワンショルダーが、大きなポイントとなっている。フリーアドレスオフィスの場合、社員一人一人の私物はロッカーで管理するのが通常だ。そのパーソナルロッカーから引き出しやすくするためにワンショルダーを採用している。

手前に引き出せるワンショルダーベルト

IT化にAI化。PCやスマートフォンなどのデバイスが進化し、オフィスが最適化されることで、場所にこだわらない働き方へとシフトしつつある現在。ワークシーンは変わっていっても、ペンに代表される文具などのワークツールは意外と減りはしないのが現実だ。

もちはこシリーズは、そんな便利なはずのスマートオフィスの“ちょっと不便”をサポートする。社内外での持ち運びの利便性を高め、フレキシブルな働き方を実現するアイテムと言えるだろう。

なおカラーバリエーションは、いずれもネイビー、ブラック、ブラウンの3色展開となっている。

森田範彦