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パナソニックのマイナカード対応顔認証カードリーダ、医療機関に7万台導入

パナソニック システムソリューションズ ジャパンは、10月20日から始まるオンライン資格確認の本格運用に向け、同社の「顔認証付きカードリーダー(マイナンバーカード対応)」が全国の医療機関や薬局に、約7万台採用されたと発表した。

マイナンバーカードの健康保険証利用に対応した顔認証付きカードリーダーで、オンライン資格確認に対応する。

オンライン資格確認は、全国民の資格履歴を一元的に管理し、患者のマイナンバーカードや健康保険証をもとに、加入している医療保険の最新の資格情報などをオンラインですぐに確認できるようになる仕組み。本格運用開始に伴い、システムを導入した医療機関・薬局の医師や薬剤師は、同意を得た患者の特定健診(40~74歳までを対象とした生活習慣病予防等のための健診)や薬剤情報(医療機関を受診し薬局で受け取った薬の情報)を閲覧できるようになる。

これまで患者は、過去に処方された薬や特定健診等の情報を医師や薬剤師に正確に伝えることが困難だったが、データの提供に患者が同意することで、口頭で説明する必要なく、正確に医師や薬剤師に伝えられるようになる。また、患者一人一人のデータを考慮したうえで診察・薬の処方をしてもらえるため、より適切な医療が受けられるという。

10月中には、患者自身も「マイナポータル」で特定健診情報や薬剤情報を閲覧できるようになる。国民一人一人が自身の保健医療情報を把握し、必要な時に閲覧できるようになることで、データを元にした健康管理に活用できる。