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デジタル版「ワクチン接種証明書」はマイナンバーカードで申請。仕様案公開

デジタル庁は17日、新型コロナワクチンの接種証明書の電子交付についての仕様案を公開し、意見の募集を開始した。スマートフォン上で確認できる接種証明書の年内提供開始に向けたもので。意見募集は9月30日まで受け付ける。

新型コロナワクチン接種の公的証明としての活用する「接種証明書」は、7月末紙での交付がスタート。郵送での申請が基本となっているが、自治体によってはオンライン申請の対応を進めている。加えて、年内にスマートフォンで利用できるデジタル接種証明書(電子交付)を提供する計画となっている。

その電子交付に向けた意見募集で、デジタル庁が示した仕様案は、「接種証明書アプリ」をダウンロードし、マイナンバーカード+4桁の暗証番号で申請、接種情報を二次元コード(QRコード)付き証明書の形で交付という流れとなる。

QRコードには、漢字指名、ローマ字指名、国籍・地域、旅券番号、生年月日、ワクチン名・メーカー名、ロット番号、接種日、証明書ID、発行日などが含まれる。

海外渡航向けで利用するためには、パスポートの「Machine Readable Zone」のOCR読取が必要。上記のうち、ローマ字氏名、国籍・地域、旅券番号はパスポートから読み取り取得する。

また、旅行予約サイトなどでの利用を念頭に、ワクチン接種情報を取得するAPIも提供予定。APIは、「接種券番号」「生年月日」の情報を入力すると、「最終接種回数」「最終接種日」等の情報を返す。

接種証明書の電子交付は、内閣官房とデジタル庁において進めているが、事業者、自治体、公共機関、医療機関などから高い関心を寄せられている。そのため、事前に情報を公開し、十分な準備期間を確保するため意見募集を実施する。