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Fire TVがUI一新。番組・アプリをすぐに起動、まとめて検索。定型アクション対応も

Amazonは10日。Fire TV Stick(第3世代)で新しいユーザーインターフェース(UI)を提供開始した。

新UIは、メインメニューを画面の中央部に配置し、その中からお気に入りのアプリやチャンネルなど、よく使うサービスに素早くアクセスできるようになる。見たいストリーミングサービスを直接起動したり、対応するアプリにカーソルをあわせるだけで、コンテンツを素早く確認・再生できる。

メインメニュー上の[アプリ]はNetflixやHulu、Prime Video、U-NEXT、ABEMA、TVerなどが選択可能で、順番も変更できる。サービスを横断した検索も可能。

新UIの新しいメニュー「探す」から、人気の[映画]や[テレビ番組]など、サービスを問わずにジャンルを表示し、検索できる。またコメディやアクション、さらにキッズ&ファミリーといったカテゴリー単位の検索も簡単に行なえる。

探す

ユーザー・プロフィール機能も追加し、パーソナライズされたUI画面を提供。おすすめコンテンツや視聴履歴、ウォッチリストなど、最大6名分のプロフィールそれぞれの利用状況に合わせた管理が可能となる。プロフィールは、パスワードで保護できる。音声を認識して識別する機能は備えていないが、実現に向け検討中とのこと。

新UIは、10日から段階的にWi-Fi経由の自動ソフトウェアアップデートで更新される。また、新UIは、2021年初旬以降、他のFire TVシリーズ(Fire TV Stick 4K、Fire TV Cube)にも順次展開予定し、過去に発売した全てのFire TVが対応予定。

Fire TVのAlexa強化。テレビのチャンネル操作も

さらに、Fire TVで音声アシスタント「Alexa」を強化。定型アクションにFire TVシリーズが対応したり、Fire TV Cubeではビデオ通話機能に対応し、テレビのチャンネル操作が音声で可能になるなど、多くの新機能が追加される。

全てのFire TVシリーズが、Alexaの定型アクションに対応。Alexaの定型アクションは、1つの決めたフレーズを使ってAlexaに話しかけるだけで、複数のことを一気に実行してくれる機能です。Alexaアプリ上でフレーズを決め、「テレビの電源を入れる」「再生中のコンテンツの一時停止」などのアクションを決めれば、Alexaに話しかけるだけで一度に全ての操作が実行される。また、スマートホームデバイスと連携して、照明をつけたり、エアコンの温度をあらかじめ設定した温度に変えるなどのアクションも設定可能。

【例】

・「アレクサ、休憩するよ」→コンテンツの一時停止、電気がつく
・「アレクサ、おやすみなさい」→テレビが消え、電気も消える

また、Fire TV Cubeがビデオ通話に対応。「ロジクール ウェブカメラ C920n」をホストUSB変換アダプタを使ってUSB接続すると、Alexaに話しかけて、別のウェブカメラとペアリングされたFire TV CubeやAlexaモバイルアプリ、スクリーン付きのEcho Showシリーズ、Fireタブレットシリーズなどとビデオ通話できる。

【例】

・「アレクサ、おばあちゃんにかけて」→連絡先に登録済のおばあちゃんに電話をかける
・「アレクサ、通話に出て」→通話に出る
・「アレクサ、通話を切って」→通話を切る

さらにFire TV Cubeでは、Alexaを使ったテレビチャンネルの切り替えに対応。従来もテレビの電源や音量の操作は可能だったが、地上デジタルのチャンネル切り替え、BS/CS/4K放送やチャンネルの切り替えが可能となる。HDMIの切り替えにも対応する。この切替には赤外線を利用する。

【例】

「アレクサ、地デジに切り替えて」→地上デジタル放送に切り替わる
「アレクサ、1チャンネルに変えて」→1チャンネルに合わせる
「アレクサ、XX(テレビ局名)をつけて」→地上デジタル放送のXX(テレビ局名)がつく
「アレクサ、音量をあげて」→テレビの音量が大きくなる

Fire TV Stick(第3世代)は、価格は4,980円(税込)。Amazon.co.jpのほか、また、エディオン、ケーズデンキ、コジマ、ジョーシン、ソフマップ、ドン・キホーテ系列店舗、ビックカメラ、ヤマダ電機でも販売する。

Fire TV Cubeは、Fire TVシリーズの最上位モデル。4K/HDR映像に対応するほか、単体のスマートスピーカーとしても利用できる。価格は14,980円(税込)。