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近江鉄道バスなどが「ICOCA」導入。交通系ICの相互乗り入れ開始

滋賀県の近江鉄道のバス事業と湖国バスが交通系ICカード「ICOCA」を2021年3月27日から導入し、交通系ICカード全国相互利用サービスを開始する。これに伴い、ICOCA導入エリアでは、バスICOCA定期券サービスやICOCAポイントサービスの導入と、それに伴うサービスの見直しを行なう。

サービスを開始する路線は、近江鉄道バスが路線バスと一部路線を除くコミュニティバス。日野町営バス、草津市まめバス、草津・栗東・守山くるっとバスでは対象外。湖国バスは彦根営業所(運行エリア:彦根市、多賀町、甲良町)の路線バスとコミュニティバス。長浜営業所(運行エリア:米原市、長浜市、高島市)のコミュニティバスは対象外となる。

相互利用可能になる交通系ICカードは下記の通り。

・ICOCA
・PiTaPa
・Kitaca
・Suica
・TOICA
・SUGOCA
・PASMO
・manaca
・はやかけん
・nimoca

サービスを開始する路線では、バスICOCA定期券を近江鉄道バス・湖国バスの路線バス案内所で発売。バスICOCA定期券は、近江鉄道バスまたは湖国バスのバス定期券と、JR西日本の鉄道定期券を、1枚のICOCAにまとめることができる。ただし、バスICOCA定期券は券面に定期券情報の印字がないため、定期券情報は発売時に渡されるバスICOCA定期券内容控で確認する必要がある。

また、対象エリアでは3月中旬以降、紙の定期券の販売も停止。これに伴い、全てをバスICOCA定期券に移行し、精算方法を区間式定期券から金額式定期券に変更する。

紙の定期券廃止に伴い、定期券の種類も整理。通勤定期券、通学定期券、通学学期定期券、小判手形、スーパー学割定期券、高齢者おでかけパス、青春フリー定期券はバスICOCA定期券に移行。通勤定期回数券、通学定期回数券、守山北高定期券は廃止となる。既に発券されている紙の定期券は有効期間が切れるまで利用可能。定期券額の変更はない。

ICOCAポイントサービスも開始。路線バスの運賃として1カ月に1,000円以上チャージ残高から支払った人を対象に、1,001円以上の利用額の内、15%をICOCAポイントとして次月に付与するサービス。利用金額が8,800円の場合、最低利用金額1,000円を引いた7,800円がポイント対象。そのうち15%となる1,170ポイントが次月に付与される。

その他、対象エリアでは回数券の販売も停止するほか、近江鉄道バスICカードは2021年3月31日で利用を停止。2022年3月31日まで払い戻しに対応する。