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新iPad AirやApple Watch Series 6など、Apple新製品発表

アップルは15日、Apple WatchやiPadの新製品を一斉に発表した。iPadは、最新世代のプロセッサ「A14 Bionic」を搭載した「iPad Air」と第8世代「iPad」が登場。Apple Watchは血中酸素濃度を測れる「Apple Watch Series 6」のほか、新たなラインとして「Apple Watch SE」が9月18日から発売される。

iPhoneの新製品は発表されなかった。また、iOS 14やiPadOS 14、watchOS 14、tvOS 14の17日の公開が予告されている。

iOS/iPadOS 14、watchOS 7は9月17日配信

iPad Air

新iPad Airは、10.9型のディスプレイを備え、新しい筐体デザインを採用。カラーはシルバー、スペースグレイ、ローズゴールド、グリーン、スカイブルーの5色で10月に発売。Apple Store価格は、64GBのWi-Fiモデルが62,800円から。

ホームボタンが無く全画面がディスプレイとなり、前世代とほぼ同じ筐体サイズながら、ディスプレイサイズが10.5型から10.9型に大型化する。解像度は2,360×1,640ドットのLiquid Retinaディスプレイ。

ホームボタンは無くなり、トップボタン兼Touch IDセンサーを右上に配置。外形寸法は247.6×178.5×6.1mm(縦×横×厚さ)で、重量はWi-Fiモデルが458g、Wi-Fi+Cellularが460g。

最新世代の「A14 Bionic」チップを搭載し、前世代よりも40%パフォーマンスが向上。GPUは4コアで、30%高速化。さらに次世代の16コアNeural Engineは、1秒で11兆の演算処理が可能で、機械学習のパフォーマンスが70%向上したという。

Apple Pencil(第2世代)に対応しており、iPadOS 14と連携する事で、アプリなどの上にスマートにメモが書き込め、手書きのスケッチを図形に変換したり、写真に注釈を入れたりする事も可能。

外側のカメラは1,200万画素で、外側カメラは4K/60pまでの動画撮影や1080/240pのスローモーション撮影に対応する。内側のFaceTime HDカメラは700万画素の写真撮影や、1080/60pの動画撮影が可能。

Wi-Fi 6に対応。接続端子はUSB-C。バッテリ持続時間は、Wi-Fiでのインターネット利用、ビデオ再生で最大10時間。

新デザインのiPad Air登場。10.9型全画面でUSB-C、A14 Bionic搭載

Apple、5nmプロセス製造の「A14 Bionic」搭載「iPad Air」

第8世代iPad

iPadの第8世代モデル。Apple Store価格は32GBのWi-Fiモデルで34,800円。

10.2型/2,160×1,620ドットのRetina ディスプレイを搭載。全画面がディスプレイのiPad Airと異なり、ホームボタンにTouch IDを備えた従来ながらのデザイン。外形寸法は250.6×174.1×7.5mm(縦×横×厚さ)、重量はWi-Fiモデルが490g、Wi-Fi+Cellularが495g。

A12 Bionicの搭載によりパフォーマンスを向上。Apple Pencil(第1世代)に対応する。接続端子はLightning。800万画素カメラやFaceTime HDカメラを搭載する。

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第8世代iPad、34,800円から。A12 Bionicチップ搭載

Apple Watch Series 6

血中酸素濃度センサーとアプリを搭載し、フィットネス対応を強化。9月18日から発売し、価格は42,800円から。GPS+Cellularモデルも用意される。

ケースサイズは40mmと44mm。Seires 5より2.5倍明るいAlways-On Retinaディスプレイで、太陽光下でも見やすくした。睡眠習慣の学習やフィットネス機能の強化なども図られている。

OSは、新しいwatchOS 7で、新たなフェイスデザインに対応。VO2 Maxや睡眠把握、手洗い検出などの機能も備えているほか、新たなファミリー共有設定に対応する。

留め具が要らない新たなバンド「ソロループ」も追加される。

Apple Watch Series 6発売。血中酸素濃度対応で42,800円~

Apple Watch Series 6発表。血中酸素濃度計測、新バンド・ソロループ

Apple Watch SE

Apple Watchのスタンダードモデルで、9月18日から発売。Apple Store価格は29,800円から。

ケースサイズは40mmと44mmで、Retinaディスプレイを採用。セルラー対応モデルも用意される。Apple Watch Series 6と同様に加速度計、ジャイロスコープ、高度計、動きセンサーなどを搭載し、OSはwatchOS 7。

Series 6との違いは、ディスプレイが常時表示Retinaでなくなることと、血中酸素濃度アプリの省略など。

Apple Watchを手頃に。29,800円の「Apple Watch SE」

29,800円からの「Apple Watch SE」。基本機能を備えて低価格化

ファミリー共有設定

watchOS 7に追加されたファミリー共有設定は、iPhoneを持っていない子供やシニアの家族でも、Apple Watchのコミュニケーション、健康、フィットネス、安全性などの機能を使えるようにするもの。対象となるのは、watchOS 7を搭載したCellularモデルのApple Watch Series 4以降とApple Watch SE。

親のiPhoneで子供のApple Watchを設定でき、iPhoneを持たない子供でもApple Watchの多くの機能を利用できる。例えば、電話をかけたり受けたりすることや、FaceTimeの音声通話、メッセージやメールの送受信、Apple Watchユーザーとのトランシーバー機能による通話などが可能。

また、iPhoneがなくても、マップ、Siri、アラーム、App Storeなどの機能を独立して利用可能。「緊急SOS」などの健康や安全に関する重要な機能は家族全員が利用できる。親は、パーソナルデータを守りながら子供の位置などを把握できる。

Apple Watch単体で電話と通信機能「ファミリー共有設定」

Apple Watch Series 6発売。血中酸素濃度対応で42,800円~

Apple One

Apple Oneは、Apple Music、Apple TV+、Apple Arcade、iCloudをまとめて1つの月額プランで提供するサブスクリプションサービス。今秋に開始予定で、秋に開始する。価格は1,100円/月で、最大5人で共有できるファミリープランが1,850円/月。

7,000万曲以上の音楽が楽しめるApple Music、100タイトル以上のゲームを用意したApple Arcade、Appleオリジナルの番組や映画が観られるApple TV+を月1度の支払いで楽しめるほか、写真やファイルを保存できるiCloudが利用できる。

iPhone、iPad、iPod touch、Apple TV、Macなどで利用可能。iCloudのストレージは50GBで、ファミリープランが200GB。容量が足りない場合は、iCloudストレージプランを別途購入して追加する。

Apple One秋開始。音楽・ゲーム・映画・iCloudまとめて月額1,100円

「Apple One」今秋登場