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JR東日本、終電時刻を30分繰り上げ。2021年春

JR東日本は、2021年春に終電時刻を繰り上げする。新型コロナウィルス感染症をきっかけとした行動様式変化により、特に深夜時間帯の利用が大きく減少していることと、夜間作業時間の確保が目的。実施線区や詳細は10月に発表予定。

主に東京100km圏の各路線で終電時刻を繰り上げ。直近の利用状況を見ながら、終電から初電までの間隔(列車間合い)を240分程度確保し、終電時刻を繰り上げ。現行より30分ほど繰り上げ、終着駅到着時刻を概ね1時頃にする。

例えば現在終電着が1時20分頃の場合は、終電着時刻を0時50分頃とする。

また、一部の線区では初電時刻の繰り下げも行なう予定。

終電繰り上げにあたって、混雑による三密回避に配慮。金曜日などは必要により終電前の臨時列車増発も行なう。

朝の時間帯や他の時間帯についても、利用状況を踏まえてダイヤの見直しを実施。今後。具体的なダイヤ設定を詰めていく。

JR東日本では、鉄道の利用状況、特に深夜時間の利用減に対応。今後感染が収束したあとでも、テレワークやEコマースなどの浸透により、「利用者の働き方や行動様式はもとに戻ることはない」と予測。そのため、持続的に安全で利便性の高い鉄道サービスを提供するため、変化に柔軟に対応するとしている。

また、列車間合いが伸びることで、夜間作業時間も拡大。ホームドアやバリアフリー設備の整備などにあてるほか、作業の機械化などで作業人員減の状況に対応。作業員の「働き方改革」を進める。