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“東京オリンピック”で変則的な2020年の祝日。7月に4連休など

2020年最初の祝日である1月1日は過ぎてしまったが、今年の祝日事情をチェックしてみよう。今年は、東京オリンピックなどで特殊な祝日構成となっているのが特徴だ。

天皇誕生日は2月に移動

明仁上皇の誕生日であった12月23日の祝日はなくなり、2月23日が新しい天皇誕生日となる。今年は当日が日曜日のため、24日が振替休日で3連休だ。12月23日は平日になるため12月の祝日は無くなる。

ゴールデンウィークは5連休+α

昨年は改元などのタイミングで、10連休となったゴールデンウィーク。今年は4月29日(水)が昭和の日。30日、5月1日の平日を挟んで、2日(土)から6日(水)までが5連休だ。5月3日(日)が憲法記念日、4日(月)がみどりの日、5日(火)がこどもの日で、6日が憲法記念日の振替休日となる。

昨年に比べるとやや地味な連休で、昭和の日から2日間平日、6日の後も平日が2日続くため、続けて6日以上の連休には繋げにくいかもしれない。

オリンピックで7月に4連休、10月は祝日無し

オリンピックの開会式が行なわれる7月は、7月23日(木)、24日(金)が祝日となり、4連休に。閉会式が行なわれる8月は、8月10日(月)が祝日となり3連休となる。

いずれもオリンピックの開会式(7月24日)と閉会式(8月9日)の前後を連休とするため、2020年限定で祝日を移動させる法律によるものだ。

7月の連休は、7月23日が「海の日」、7月24日が「スポーツの日」となる。海の日は本来、7月の第三月曜日だが、木曜日に移動。スポーツの日はなじみのない名前だが、これは「体育の日」の名前をオリンピックに合わせて改名するためだ。本来10月の第二月曜日である体育の日を7月24日に移動し、スポーツの日と改名する。

7月に移動してしまうので、今年に限り10月は祝日が無くなる。2021年からはスポーツの日は本来の10月に戻るが、名称はそのまま引き継いでいく。

8月は、11日(火)の「山の日」を1日前倒して10日を休みとすることで、閉会式に対応する。

このほか、9月は21日(月)が「敬老の日」、22日(火)が「秋分の日」で4連休となっている。敬老の日は9月の第三月曜日のため、秋分の日がその週の火曜日などになると連休になる。

以上が今年の主な祝日の概要だ。ゴールデンウィークなどは比較的地味な連休になるが、オリンピックに関連して連休自体は多い。また、今年は土曜日に祝日が重ならず、祝日が潰れてしまうこともない。

休日の予定を立てるにはまだ早いかもしれないが、なんとなく頭の隅にでも入れておいていただければ幸いである。

国民の祝日に関する法律(昭和23年法律第178号)に定められた「国民の祝日」