Google、スマートウォッチのFitbitを買収

Googleは11月1日(米国時間)、スマートウォッチなどのウェアラブルデバイスを手掛ける米Fitbitの買収を発表した。買収総額は約21億ドル(約2,272億円)で、2020年中の買収完了を目指す。

Fitbitは2007年に創業し、センサーやワイヤレス技術を使ったスマートウォッチ「Fitbit Versa」などのウェアラブルデバイスを展開。2,800万以上のアクティブユーザーを抱えている。

Fitbit Versa 2

Googleは、スマートウォッチ用のOS「Wear OS」を提供しているほか、ヘルスケアアプリ「Google Fit」などを展開。また、1月には、Fossil Groupのスマートウォッチ関連の知的財産(IP)や関連技術をGoogleに4,000万ドルで買収している。

Googleのデバイス&サービス担当シニアバイスプレジデントのRick Osterloh氏は、Made by Google(Google製ハードウェア)によるウェアラブルデバイスの投入を検討してきたとし、Fitbitがこの領域のパイオニアであると説明。Fitbitの経験とGoogleのAIやソフトウェア、ハードウェア技術を活用し、ウェアラブルデバイスにイノベーションを起こすとする。

また、従来のFitbitのセキュリティやプライバシー重視の姿勢は継続。「プライバシーデータを他社に売却することは決して無い」としている。