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ヤフー、「PayPayフリマ」開始。メルカリ対抗のフリマアプリ

ヤフーは7日から、スマートフォン決済サービス「PayPay」の名を冠したフリマアプリ「PayPayフリマ」(iOS版)を提供開始した。ヤフオク!でもフリマを展開していたが、PayPayとの連携性を高めた新サービスとして展開する。Android版は10月後半を予定している。

PayPayフリマの特徴は、キャンペーンなどを通じて「PayPayボーナスライト」などの電子マネー「PayPay残高」が貯められること、機能面では「フリマアプリユーザーが抱える課題の解消を追求したサービス」という。ネットオークション「ヤフオク!」と連携し、「PayPayフリマ」でも、出品条件にマッチしたヤフオク!商品が閲覧・購入できる。

PayPayとの連携により、「PayPay残高」で支払うと決済額の1%の「PayPayボーナス」が戻ってくる。購入者から支払われた代金は、売上金から「PayPay残高」にチャージすることで、PayPayの加盟店で利用できる、

支払手段は、PayPay残高(電子マネー)とクレジットカード。販売手数料は販売価格の10%。購入者側の送料無料で、出品者はサイズに応じて全国一律料金の配送サービスを提供する。配送サービスは、ヤフネコ!パック、ゆうパック/ゆうパケット(おてがる版)。

また、フリマアプリの取引で手間のかかる「価格交渉」を簡便化。商品の詳細ページに「価格の相談」ボタンを設け、購入者は相談したい価格を入力して、出品者に希望価格を意思表示できる。出品者は希望価格に応じる場合のみ、同意ボタンをタップすると取引が成立する。商品の状態などの問い合わせは、メッセージによるやり取りできる。

価格交渉を簡便化

また、「ヤフオク!」出品商品のうち、「個人出品」「固定価格」などの条件を満たしている商品は、PayPayフリマでも閲覧・購入できる。ヤフオク!を利用している出品者はPayPayフリマに売り場を拡大できる。PCでの対応も検討中とのこと。

アプリの提供開始を記念して、7日から、出品者が負担する送料をYahoo! JAPANが全額負担するキャンペーンを11月30日まで実施。また、サービス初回利用者を対象に、1,000円以上の商品に利用できる500円オフクーポン獲得キャンペーンも実施する。

さらに、近日中に、PayPayボーナスライトが獲得できる大型キャンペーンも発表予定としている。

フリマアプリ市場規模の拡大が続いており、代表格の「メルカリ」も毎年30%成長を続けている。フリマアプリの市場成長とともに、PayPayユーザーがフリマアプリとの親和性が高いことから、PayPayブランドで手軽に出品・購入できる新サービスを開始。「ソフトバンクグループ企業間で連携し、伸びしろのあるフリマ市場に本格的に取り組み、個人が固定価格で手軽に取引できるPayPayフリマ、オークション取引ができるヤフオク!で、二次流通事業をさらに成長させていく」としている。