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お金を使うと同時に積立預金、あおぞら銀行の「BANK」

あおぞら銀行は、Visaデビット機能つきキャッシュカードで買い物をすると、利⽤⾦額の⼀定割合を⾃動的に預⾦に積み⽴てていくことができるマネーサービス「BANK BY AOZORA BANK」(BANK)を、7月16日に開始。発表会を実施した。

BANKのコンセプトは、「素晴らしい⼈⽣のためのマネーサービス」。普通預⾦⾦利が年0.2%(税引後年0.159%)であることを特徴の1つとしている。

提供するサービスは、キャッシュレス決済の「BANK The Debit」、利⽤額の⼀定割合を⾃動的に貯蓄できる「BANK The Savings」、お⾦の使い⽅を提案する「BANK The Story」の3つの機能。

BANK The Debitは、BANKが提供するVisaデビット機能つきキャッシュカードで、利⽤額に応じて0.25%から1%をキャッシュバック。キャッシュバック率は、利用金額の合計によって変動し、1%還元の条件は半年間の利用金額60万円以上となっている。預金口座への入出金はゆうちょ銀行ATMで無料で可能。利⽤限度額は1日500万円。

BANK The Savingsは、買い物でBANKのデビットカードを利用すると、利用金額の⼀定割合が⾃動的に預⾦に積み⽴てられる「⾃動積⽴貯⾦箱」。

利用者自身で目標金額と積立比率を設定し、デビットカード利用時にはその設定に応じた金額が普通預金から積立(貯蓄預金)に回る。目標に達成したら、その積立を普通預金に預けることも、あるいはそのまま貯めておくこともできる。目標は最大20個まで設定可能。

BANK The Storyは、「1万円でできる素晴らしい体験」や「家族や友⼈を喜ばせるサプライズギフト」といった、お⾦の使い⽅を提案。気に⼊ったストーリーをBANK The Savingsの⽬標に設定できる。

口座開設は、口座開設アプリを使ってスマホのみで完了。印鑑や書類のやり取りは不要。また預金通帳は発行されず、残高等はアプリでの確認となる。なお、アプリでは他口座への振込等は行なえず、インターネットバンキング等を利用する。

BANKは「大人のためのスマホ銀行」

あおぞら銀行 代表取締役社長兼最高経営責任者 馬場信輔氏は、BANKのブランドコンセプトを「SIMPLE×SPEED=SMART」な「大人のためのスマホ銀行」と説明。

あおぞら銀行 代表取締役社長兼最高経営責任者 馬場信輔氏

現在はインターネットを利用した金融サービスへの対応が求められていると述べた上で、BANKではいろいろな個性の客に対応できる柔軟性やわかりやすさがあることを強調。あおぞら銀行の店舗での顧客基盤は50代から70代であったが、これまであおぞら銀行になじみのなかった人にも活用してほしいと話した。

BANKの収益性については、長い目で見ていくことを念頭に、まずは個人の口座を広げていき、次の段階では金融商品をネットで展開するという計画を説明した。

また、サービスの概要を説明したあおぞら銀行 新サービス開発責任者 中井剛氏は、銀行アプリとしては最後発だからこその良いものを提供すると述べ、「銀行の決定版」とアピール。

発表会では最後に、BANK クリエイティブディレクターを務めたユニット・ワン代表兼バルミューダー取締役 勝部健太郎氏と中井剛氏とトークセッションを実施。その中で勝部健太郎氏は、BANKのキーワードは主体性であり、自分のお金を自分で判断し、自分で決めていくということがBANKの方向性であると説明。

スマホに情報を発信していき、かけがえのない存在となることを目標として掲げ、顧客視点で本当に役に立つサービスを提供し、「世界一クリエイティブなマネーサービスを構築したい」と話した。

中井剛氏(左)と勝部健太郎氏(右)