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また、IGZO液晶ディスプレイは他のディスプレイに比べ、もうひとつ大きなアドバンテージを持っている。それは「液晶アイドリングストップ」と呼ばれる省電力機能だ。一般的に、アモルファスシリコン液晶をはじめとした液晶パネルは、静止画表示時でも毎秒60回の書き換え動作が発生するが、IGZO液晶ディスプレイでは毎秒1回の書き換え動作で済む。つまり、エコカーのアイドリングストップ技術と同じように、静止画を表示しているときの電力消費を大幅に抑えることができるわけだ。さらに、新たに開発した映像リアリティエンジン「FEEL artist」により、表示に合わせた画像伝送の制御を可能にし、さらなる省電力を実現している。特にスマートフォンの場合、ブラウザやメール、SNSアプリなど、文字や静止画を中心にしたコンテンツを閲覧することが多いため、IGZO液晶ディスプレイの効果は実際の利用シーンでもかなり効果を発揮する。
IGZO液晶ディスプレイの採用により、SHL22では電力消費を抑えることを実現しているが、加えて、国内で販売されているスマートフォンでは最大級となる3080mAhの大容量バッテリーを搭載することにより、さらなる長時間利用を実現している。昨年の秋冬モデルとして発売されたAQUOS PHONE SERIE SHL21のバッテリーが2040mAhであることを考慮すると、約1.5倍の大容量バッテリーが搭載されたことになる。ちなみに、バッテリーは従来同様、固定式を採用する。別売の共通ACアダプタ04による急速充電にも対応しており、従来モデルの1.5倍の大容量でありながら、約200分でのフル充電を可能にしている。ユーザーの使い方にもよるが、SHL21の容量2040mAhのバッテリーのフル充電時間が220分であったことを考慮すれば、単純に計算すると、充電速度も約1.5倍ということになる。大容量バッテリーは充電時間が長くなってしまうという側面もあるが、急速充電対応は忙しいユーザーにとっても心強い機能と言えるだろう。ちなみに、パッケージには本体にカバーを装着したままで充電できる卓上ホルダも同梱されており、ケーブルの抜き差しやカバーの着脱をすることなく、簡単に充電できるようにしている。 そして、改めて説明するまでもないが、シャープ製スマートフォンではおなじみの「エコ技」機能も搭載される。「標準」「技あり」「お助け」の3つのモードがあり、「技あり」に切り替えるだけで、待機中のアプリのムダな動作を制御し、消費電力を抑えることができる。3つのモードをカンタンに切り替えられるウィジェットも用意されているうえ、時間や電池残量などによって、モードを切り替える設定もできるため、3080mAhの大容量バッテリーを効率良く使い、安心してスマートフォンを思う存分に活用することが可能だ。
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さらにカスタマイズの幅が拡がった「Feel UX」 |
本体そのもののユーザビリティについては、手に持っている間は画面をOFFにせずに表示をキープする「Bright Keep」、画面OFF時に本体背面をタップして音声ランチャーを起動し、声でアプリが起動できる「Finger Step&Voice Awake」、電源キーを操作しなくても画面を軽くなぞるだけで画面表示をONにできる「Sweep ON」、本体を左右に振って画面をOFFにできる「Shake OFF」など、実用的かつ楽しめる機能が搭載されている。
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スリープ時に画面をなぞるだけでONにできる「Sweep ON」。なぞる距離がそれほど長くなくてもしっかり認識する |
本体をシェイクすることで画面OFFにする「Shake OFF」。「Shake ON」同様、電源ボタンに指を伸ばす必要がないのが快適 |
さらに、SHL22は従来モデルに引き続き、パネル面を振動させて音声を伝達する「ダイレクトウェーブレシーバー」が採用されており、耳に当てる本体の位置を気にすることなく、相手の声をしっかりと聞くことができる。たとえば、雑踏の中など、周囲が騒がしいところでは本体のディスプレイ面で耳を塞ぐように当てることで、相手の声もクリアに聞くことができる。これに加え、2つのマイクを使い、信号処理によって周囲の騒音を軽減できる「くっきりトーク」も搭載されているため、いつでもクリアな音声通話を利用することが可能だ。
ところで、au向けのシャープ製スマートフォンではユーザーの利便性を考慮し、SMS(Cメール)とEメールを統合的に扱える独自のメールアプリを搭載しているが、SHL22にはこれまで利用していたスマートフォンからメールデータを取り込む「メール引越し」機能が追加された。スマートフォン間で機種変更するユーザーにとっても便利な機能だ。メールなどに関連するところでは、シークレットモードが搭載され、シークレットに設定した相手の電話やメールなどの情報を非表示にすることが可能だ。シークレットモードは標準で搭載されている電話帳アプリだけでなく、サードパーティー製の電話帳アプリなどにも対応する。

さまざまなシーンで活用できるスマートフォンだが、なかでもケータイ時代から引き続き、いや、ケータイ時代以上にユーザーの関心が高いのがカメラ機能だろう。ケータイ時代もカメラの高画素化競争は激しかったが、スマートフォンでは撮影した写真をメールで送受信するだけでなく、FacebookやTwitterといったソーシャルサービスや画像共有サービスなどでも広く利用されるようになり、「人に見せる」写真が増え、カメラ機能への要求は一段と高くなっている。
今回のSHL22では約1310万画素の裏面照射型CMOSセンサーによるカメラが搭載されているが、F値1.9という明るい新開発レンズと画像処理エンジン「FEEL photographer」を組み合わせることにより、従来よりも格段に美しい写真を撮影できるようにしている。FEEL photographerは独自の輝度及び色ノイズの低減技術に加え、写真専門家のノウハウをベースにしたチューニングを加え、高い色再現性と高精細画像を実現している。
F値は、一般的にレンズの明るさを示す値として、カメラなどで広く使われている。SHL22に採用されたF値1.9というレンズは、スマートフォンに採用されるレンズとしてはトップクラスの明るさであり、従来モデルと比較しても約1.6倍の明るさを実現している。レンズが明るくなることで、速いシャッターで手ブレを抑えたり、高感度でもノイズの少ない写真が撮影できるなどの特徴を持つ。なかでも被写体に近づいて撮影する近接撮影では、背景をぼかし、対象となる被写体を際立たせた撮影ができるため、スマートフォンで撮ったようには見えない雰囲気のある写真を簡単に撮影することが可能だ。
また、撮影時の機能としては、高精度のシーン検出エンジンにより、料理や花、スポーツなどの撮影シーンを自動的に認識し、それぞれのシーンに最適の設定で撮影することができる。なかでも料理については、ブログやソーシャルサービスなどに投稿することも多いため、認識率を大幅に拡大している。
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シンプルなUIになったカメラアプリで撮影モードやフィルターの選択もカンタンに。「標準」「人物」「夜景+人物」「風景(自然)」「夜景」「料理」「テキスト」「セピア」「モノクロ」「銀残し」「連写撮影」「魚眼レンズ」「ミニチュア効果」「パノラマ」「手鏡」+おまかせオートで全16モードを用意 |
撮影についても音声でシャッターが切れる「Voice Shot」に対応し、カメラ機能の起動も約0.4秒(※)とかなり高速なうえ、「連撮機能」でシャッターを切った直後でもすぐに撮影することが可能だ。露出の異なる写真を同時に撮影し、それぞれを合成する「HDR撮影」にも対応しており、明暗差のあるところや逆光の環境でもきれいに写真を撮ることができる。さらに、本機では動画撮影もHDR撮影に対応。これからのシーズンは夜景などの撮影も増えてくるが、HDR撮影を上手に活用すれば、今までとはひと味違った撮影が楽しめるはずだ。ちなみに、カメラ機能の設定については、あらかじめよく使う設定などを登録しておくことができる「カメラWidget」が便利だが、カメラ起動時のユーザーインターフェイスもシンプルにまとめられており、使いたい機能を迷わずに利用することができた。(※)Feel UXのウェルカムシートから起動した場合の最速値
スマートフォンのカメラで、もうひとつ大切なサブカメラは、新たに約207万画素の裏面照射型CMOSセンサーを採用する。身だしなみをチェックできる手鏡モードでは、2Mサイズの「フルHD手鏡モード」が利用可能だ。サブカメラは自分撮りをはじめ、友だちや仲間とのツーショット、スリーショットといった撮影にも広く利用されるが、サブカメラの基本スペック向上はユーザーにとってもうれしいところだろう。
カメラの機能ではないが、スクリーンショットにも少し面白い機能が追加された。Androidスマートフォンではほとんどの機種で、電源キーと音量DOWNキーを長押しすることで、スクリーンショットが撮れるが、SHL22ではゲームなどで高得点が出たときなど、表示内容を友だちに簡単に伝えられるように「スクリーンショットシェア」という機能が追加されている。スクリーンショットシェアのアプリを起動し、有効に切り替えておけば、画面をあらかじめ設定した場所からなぞるだけで、スクリーンショットを撮ることができ、すぐに他のアプリを使って共有したり、スタンプを書き加えるといったことができる。
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画面端をスワイプするだけで起動できる「スクリーンショットシェア」。Webのちょっとした記事や地図などの画面を、メッセージやスタンプを追加してシェアできる |
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エンターテインメントに関連する機能では、ワンセグや音楽プレーヤーなどが搭載されているが、音楽再生については楽曲データを効率良く処理する独自の技術を活かすことにより、音楽再生時の消費電力を抑え、最長約85時間の長時間音楽再生を実現している。ステレオイヤホン利用時にはバーチャル5.1chサラウンドも楽しめるため、音楽だけでなく、ビデオパスなどで視聴できる映像コンテンツも存分に楽しむことができる。ブラウザなどを利用しているとき、YouTubeなどの動画をウィンドウで表示できる「アナザービュー」もエンターテインメントを楽しむときに欠かせない機能のひとつだ。

ここ数年、スマートフォンは目覚ましい進化を遂げ、かなり完成度が高められてきたが、それと同時にユーザーがスマートフォンを活用するシーンもさらに拡大してきた。スマートフォンを活用するシーンが増えれば、その分、ユーザーからは「もっと使いたい」という声が聞かれるようになり、スマートフォンのロングライフ化に期待する声もかなり増えてきている。auから発売されたシャープ製スマートフォンのAQUOS PHONE SERIE SHL22は、au向けスマートフォンでは初となるIGZO液晶ディスプレイを採用し、これに3080mAhの大容量バッテリー、シャープならではのエコ技機能などを組み合わせることにより、これまで登場したauスマートフォンの中でもトップクラスのロングライフを実現したスマートフォンとして仕上げられている。Androidスマートフォンで利用できるサービスはもちろん、auが提供するスマートパスやうたパス、ビデオパスといったコンテンツを思う存分、楽しみたいという欲張りなユーザーのニーズにもしっかりと応えられるモデルとして仕上げられている。AQUOS PHONE SERIE SHL22はスマートフォンで利用できる多彩な機能やサービスをもっと長く、もっと快適に、もっと便利に活用したいユーザーにオススメしたいスマートフォンと言えるだろう。

1963年神奈川県出身。携帯電話やスマートフォンをはじめ、パソコン関連の解説記事や製品試用レポートなどを執筆。主な著書は「できるWindows 8」をはじめ、「できるポケット docomo AQUOS PHONE ZETA SH-06E スマートに使いこなす基本&活用ワザ 150」(2013年5月24日発売)、「できるWindows 8 タッチPC&タブレット編」など、数多く執筆。Impress Watch Videoで「法林岳之のケータイしようぜ!!」も配信中。ホームページはこちら。
■ 4.9インチIGZO液晶、Android 4.2搭載の「AQUOS PHONE SERIE」
http://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20130520_599906.html
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