変わりつつあるスマートフォンの利用スタイル

あれから2年。そう、2010年にauがシャープと共に送り出したスマートブック「IS01」からちょうど2年が経つ。スマートフォンへの期待が高まる中、当初はAndroidプラットフォームでどんなことができるのか、ケータイとはどんな違いがあるのか、スマートフォンの市場は本当に確立するのかといったことを探るような展開だったが、ユーザーの反響は大きく、ちょうどTwitterなどのソーシャルサービスなどに活用するユーザーも多く見受けられた。その半年後、auとシャープのコンビは、はじめておサイフケータイを搭載した本格的なAndroidスマートフォン「IS03」を開発し、いよいよ本格的にスマートフォン時代へのスタートを切る。発表会では「ケータイの才能を引き継ぐ革新的なスマートフォン」と謳われ、明確にケータイからのシフトを打ち出したモデルとして、各方面で高い注目を集めた。

IS01から2年、IS03から1年半が経過したが、この期間にも数多くのスマートフォンが国内市場に投入された。auではケータイ時代の名機「INFOBAR」を復活させたモデルなどもリリースされたが、ここまでの期間を振り返ってみると、Androidスマートフォンが実用になること、ケータイから移行できる環境を整えることに注力されてきた印象が残る。たとえば、本体のパフォーマンスやタッチパネルのレスポンスといった基礎体力的なものは、大幅にジャンプアップし、Webページのブラウジングやメール、ソーシャルサービスといった一般的な用途については、ほぼストレスなく、利用できる環境が整ってきた。同時に、おサイフケータイやワンセグといったケータイで利用してきたサービスや機能がそのままスマートフォンで使えるようにインフラが整備され、サービスそのものもスマートフォン向けに移行されてきた。

2年という期間をどう捉えるのかにもよるが、やはり、日本のモバイルユーザーのアクティブな活用スタイルがスマートフォンへの移行を積極的に後押ししてきたからこそ、2年という短い期間で、これだけの環境が整ってきたと言えそうだ。

そしてここに来て、スマートフォンの利用スタイルにも少しずつ変化が見えつつある。それは単純にスマートフォンでメールをやり取りしたり、気になることをインターネットで調べたり、ソーシャルサービスを通じて、友だちや家族とコミュニケーションを図るというだけでなく、モバイル機器としてのパフォーマンスを活かし、今までのケータイでは難しかったようなサービスをスマートフォンで体験できるようになりつつある。たとえば、auが今年5月からサービスを開始した「ビデオパス」のように、スマートフォンで映画やドラマ、アニメなどを楽しんだり、すでに提供中の「LISMO unlimited」や6月27日にスタートした「うたパス」のように、音楽を定額で楽しめる環境も提供されている。特に、映像コンテンツについては、各携帯電話事業者やビデオ配信サービスが提供するものだけでなく、テレビやレコーダーで録画した番組を持ち出すなど、多様なコンテンツが楽しめる環境が整いつつある。

AQUOS PHONE SERIE ISW16SH

今回、auから発売されたシャープ製スマートフォン「AQUOS PHONE SERIE ISW16SH」は、こうした新しいスマートフォンの利用スタイルに対する期待に応えるべく、開発されたモデルだ。業界最高峰のクオリティを持つ高透過CGSilicon液晶に加え、最新プロセスで製造されたデュアルコアプロセッサ、受信時最大40Mbpsの+WiMAX、2.4GHz/5GHz両対応のWi-Fi、裏面照射型CMOSセンサーによる1211万画素カメラ、安心して利用できる大容量バッテリーと「エコ技」機能による省電力機能、COOLなデザインなど、ハイスペックなスマートフォンとして仕上げられている。なかでも高透過CGSilicon液晶は、多彩な映像コンテンツを美しく再現できるだけでなく、省電力性能も優れており、ISW16SHの持つポテンシャルを最大限に活かせるものとなっている。イタリア語の「シリーズ」を意味する「SERIE」の名を冠したISW16SHだが、頭文字の「S」には「SPECIAL(特別な)」「SUPREME(最高の)」という意味が込められており、「最高のグレードを持つAQUOS PHONE」と位置付けられたモデルとなっている。

大画面4.6インチ高透過CGSilicon液晶を搭載

約4.6インチの高透過CGSilicon液晶を採用

Androidスマートフォンの国内展開が始まって、約2年が経過し、ユーザーの利用スタイルも少しずつ変化してきたが、これからのスマートフォンにおいて、もっとも重要なデバイスと言えば、やはり、その筆頭格に上がるのがディスプレイだろう。ディスプレイはさまざまな情報を表示するためのデバイスであると同時に、タッチパネルを採用するスマートフォンではユーザーが直接、触れて操作をするデバイスでもあるからだ。つまり、スマートフォンのディスプレイは、視認性だけでなく、操作性においても重要なデバイスであるわけだ。

シャープは自らの十八番である「液晶」の技術を最大限に活かし、最新技術による液晶パネルを次々と端末に搭載し、新しいユーザー体験を提供してきた。今回のISW16SHでは、1280×720ドットのHD表示が可能な約4.6インチの高透過CGSilicon液晶を採用している。現在、スマートフォンをはじめ、テレビやさまざまな製品に搭載されている液晶パネルは、一般的に背面からバックライトを当て、光を透過させることで、美しい映像を表示している。今回のISW16SHに搭載された高透過CGSilicon液晶は、従来の4.5インチのCGSilicon液晶パネルに比べ、透過率が約20%も向上しており、より明るく鮮明な表示を可能にしつつ、バックライトの省電力化を実現している。

この約4.6インチで1280×720ドットのHD表示が可能というスペックは、319ppi(pixel per inch)となり、これまでの多くのスマートフォンの200ppi程度というスペックに比べ、格段に高精細で美しい表示が可能になる。高解像度の写真を表示するときだけでなく、Webページに表示される細かい文字などもくっきりと表示され、非常に視認性に優れている。

対環境面の性能も優れており、環境に応じて、コントラストを自動的に調整する「アウトドアビュー」により、屋外でもWebサイトやメール、映像コンテンツなどを見やすくしている。逆に、電車の中など、見えすぎて困るようなシチュエーションにおいては、シャープ製端末ではおなじみの「カラーベールビュー」が搭載されているので、ステータスバーから表示できるステータスパネルで[ベールビュー]をタップすれば、のぞき見も簡単に防ぐことができる。

ISW16SHは319ppiとなり、これまでの多くのスマートフォンに比べて格段に高精細

高精細で美しい高透過CGSilicon液晶だが、従来からAQUOS PHONEに搭載されてきた画質調整技術「SVエンジン」も進化を遂げており、最新の「SVエンジン3」が搭載されている。読者のみなさんはオンラインショップで買い物をしたとき、画面で見ていたモノと届いたモノで、カラーの印象が違ったという経験はないだろうか。一般的に、ディスプレイは製品ごとの特性の違いにより、少しずつ色彩に差があると言われているが、パソコンなどでは国際標準規格「sRGB」に対応することで、異なる環境でも基本的には同じカラーが再現できるようにしている。スマートフォンで閲覧しているWebページの多くは、パソコンでデザインされており、パソコンで利用される色空間、つまり、sRGB対応環境での再生を前提としている。そこで、今回のISW16SHに搭載されたSVエンジン3では、sRGB基準に合わせてチューニングされた「ナチュラルカラーモード」を用意することで、オンラインショッピングなどでもパソコンで見たときと変わらない色を再現できるようにしている。Webページで情報を見るだけであれば、それほど重要ではないが、スマートフォンでのオンラインショッピングが拡大しつつある状況を踏まえると、ユーザーとしてもうれしい配慮のひとつだろう。

sRGB基準に合わせてチューニングされた「ナチュラルカラーモード」が用意されており、パソコンなどと同様の色で表示が可能になっている

美しさや省電力に対し、ディスプレイでもうひとつ気になるのがタッチパネルのレスポンスだ。画面に触れながら操作をするスマートフォンにとって、タッチパネルは操作感の生命線だが、国内外の市場に投入されたスマートフォンの中にはあまりタッチパネルのレスポンスが芳しくない製品が存在するのも事実だ。その点、シャープはケータイ時代はもちろん、ザウルスをはじめとするPDA時代からタッチパネルを扱ってきた実績があり、これまでの機種でもユーザーから高い評価を得てきた。今回のISW16SHでは、シャープ独自のタッチ操作チューニング技術「ダイレクトトラッキング技術」により、指先でタッチしたときのレスポンスとなめらかなスクロールを両立させ、指先に画面が吸い付くような動きを実現している。実際に操作した感覚も非常に良好で、ストレスなく、操作をすることができる。

際立つ大画面とスリムなボディ

高透過CGSilicon液晶を搭載したISW16SHだが、ディスプレイサイズが約4.6インチともなると、手に持ったときのサイズ感が気になるところだ。スマートフォンの大画面化が進む中、ケータイから移行するうえで、ボディサイズ、なかでも幅を気にするユーザーは多い。

ISW16SHは映像が表示された状態のボディ前面を見てもわかるように、液晶パネル左右の枠が非常に細く仕上げられた狭額縁となっており、ボディ幅も66mmに抑えられている。厚みも約11.2mmしかなく、背面側のボディ左右の角が削られるようにカーブが付けられているため、手に持ったときの感覚はあまり大きさを感じさせない仕上りとなっている。むしろ、ボディ幅いっぱいにディスプレイがレイアウトされているため、今まで以上に大画面が際立ち、ディスプレイを持っているような印象すら受ける。

また、これまでのau向けAQUOS PHONEではメモリ液晶で「メニュー」「戻る」「ホーム」という3つのキーを表示してきたが、今回はAndroid 4.0を搭載していることもあり、ハードウェアキーを備えず、ディスプレイ面はフルフラットに仕上げられている。

ボディ前面にはハードウェアキーを備えずフルフラットな仕上がり

 

狭額縁設計によりボディ幅は66mmに抑えられており、手に持ったときの感覚もあまり大きさを感じさせない

端末を縁取るメタルフレームは「クレッシェンドエッジ」と呼ばれる形状に仕上げられている

 

3.5φステレオイヤホン端子はキャップなどが装備されていないが、この状態で防水対応となっている

本体右側面には電源キーや音量キー、底面にはmicroUSB接続端子、上面には3.5φステレオイヤホン端子などを備え、背面にはカメラや赤外線通信ポートがレイアウトされている。ディスプレイ周囲はメタル調のフレームで囲われているが、ボディとのつながる部分が「クレッシェンドエッジ」と呼ばれる形状に仕上げられており、電源などのサイドキーも押しやすく、手にしたときの持ちやすさにも寄与している。

本体はIPX5/IPX7等級の防水、IP5X等級の防じんに対応し、卓上ホルダも同梱されているため、充電の度にキャップを開け閉めする手間もなく、スムーズに充電できる。ちなみに、上面の3.5φステレオイヤホン端子はキャップなどが装備されていないが、そのままの状態で防水対応となっている。

WiMAXと2.4GHz/5GHz対応Wi-Fiで快適な通信環境

+WiMAXに対応しテザリングも可能

au向けのシャープ製スマートフォンは使いやすさなどで評価を得てきたが、ハイエンド指向のユーザーにとっては、やや物足りない部分があったのも事実だ。たとえば、auが提供する+WiMAXへの対応もそのひとつだ。

ISW16SHはau向けシャープ製スマートフォンとして、はじめて+WiMAXに対応し、受信時最大40Mbps、送信時15.4Mbpsの高速通信を可能にしている。WiMAXのエリアについては、今年6月末に全国の人口カバー率が90%を超え、全国主要都市における人口カバー率も99%以上となり、地下鉄や地下街、高層ビルなど、さまざまなエリアで利用できる環境が整っている。テザリングにも対応し、最大5台までの端末をWi-Fiで接続できるため、パソコンやタブレット、ゲーム機などと組み合わせて、快適に利用することができる。

Wi-Fiについても強化されている。現在、多くのスマートフォンやタブレットなどが対応しているのは2.4GHz帯を利用したIEEE802.11b/g/nだが、ISW16SHは5GHz帯を利用したIEEE802.11a/nにも対応しており、Wi-Fiによる安定した高速通信を利用できる。IEEE802.11aが登場したばかりの頃は、家庭で利用する無線LANアクセスポイントも5GHz帯に対応する製品が割高だったり、2.4GHz帯と5GHzが排他利用という製品もあったが、現在では2.4GHz/5GHzの両対応製品が主流になり、価格差もほとんどなくなっている。auがレンタルで提供中の「HOME SPOT CUBE」も2.4GHz/5GHz同時利用可能なIEEE802.11a/b/g/n対応で、電子レンジや他の無線機器でも利用され、混雑している2.4GHzに比べ、5GHz帯のIEEE802.11a/nが利用できるのは、家庭にブロードバンド回線が敷設されているユーザーにとっては、大きなメリットと言える。ちなみに、HOME SPOT CUBEは8月31日までに申し込んだ場合、一定の条件に基づいて、永年無料で利用できる。

このWi-Fiによる接続は、ISW16SHがインターネットに接続するときだけでなく、ワイヤレス出力対応機器に連携するときにも役立つ。ちなみに、Wi-Fiを利用できないときは、microUSB接続端子がMHLに対応しているため、別売のMHL変換ケーブルとHDMIケーブルを利用すれば、家庭用テレビにISW16SHで撮影した写真や動画などを映し出すこともできる。AV機器との連携機能では、DTCP-IPによるDLNAにも対応しているため、対応するレコーダーに保存されている番組を家庭内の無線LANアクセスポイント(Wi-Fi)経由で転送し、離れた部屋に居るとき、ISW16SHで視聴するといった使い方もできる。

ワイヤレス出力対応機器にISW16SHの画面を映し出すことが可能。また、MHL対応により家庭用テレビにHDMIで映像を映し出すこともできる

ハードウェアではカメラ機能も注目される。裏面照射型CMOSセンサーと画像処理エンジン「ProPix」による1211万画素カメラを搭載しており、薄暗いところでも明るくノイズの少ない写真を撮影できるようにしている。特に、カメラは「ON速起動」と呼ばれる業界最速レベルの約0.4秒での起動が可能で、シャッターチャンスを逃さないように、瞬時に撮影することが可能だ。シーン別撮影などの撮影機能も充実しているが、新たに搭載された「HDR撮影」はこれからのシーズンに活用できそうだ。HDR撮影は露出の異なる複数の画像を自動的に撮影し、それぞれの良い部分を合成することで、明暗の差がハッキリした写真を撮影することができる。暗い部分に露出が合って、背景が白く飛んでしまったり、逆に明るい部分に露出が合って、人物や建物などの被写体の中心部が暗くなってしまうようなことがあるが、HDR撮影にすれば、それぞれの適正露出部分を合成することで美しい写真を撮ることができる。ぜひ、夜景などを撮ってみて、楽しいんで欲しい機能だ。撮影した画像は本体メモリー、もしくはメモリーカードに保存できるが、ISW16SHはmicroSDXCメモリーカードにも対応しており、最大64GBのメモリーカードに音楽や映像を保存しておくことができる。

さらに、ハードウェアでは世界初となるNFCとFeliCaの両対応も注目できるところだ。今のところ、実際の利用シーンではFeliCaによるおサイフケータイが圧倒的に多いが、海外でもNFC対応サービスが少しずつ登場し始めていることを考えると、両対応が望ましいことは言うまでもないだろう。

エコ技&文辞技で使いやすく

「Feel UX」を搭載し、3ラインホームやウェルカムシートが利用できる

高透過CGSilicon液晶をはじめ、au向けシャープ製スマートフォン初の+WiMAX対応、1211万画素カメラなど、ハードウェアのスペックが充実しているISW16SHだが、ソフトウェアによる使いやすさも充実している。

まず、もっとも特徴的なのは、今夏のシャープ製スマートフォンに標準で搭載されているユーザーインターフェイス「Feel UX」だろう。これまで、AndroidスマートフォンではAndroid標準のもののほかに、各社が独自に改良を加えたホームアプリを搭載してきたが、AndroidプラットフォームのホームアプリはWindowsやMac OS Xのように、デスクトップがあり、そこにショートカットやウィジェットを貼り付けるというしくみを採用していた。しかし、画面構成によっては、アプリを起動するまでに何ステップも操作しなければならず、スマートフォンがはじめてのユーザーにはやや取っつきにくい印象があった。

そこで、シャープは新たに米frog designと共に、新しいユーザーインターフェイス「Feel UX」を開発し、今夏のモデルから搭載しているというわけだ。Feel UXの詳しい内容については、解説記事を参照していただきたいが、はじめてスマートフォンを使うユーザーにとっては非常にわかりやすく、すでにAndroidスマートフォンを利用してきたユーザーにとっては、今までにない新鮮なユーザーインターフェイスが体験できるので、ぜひ試して欲しいところだ。

また、多機能であるがゆえのバッテリー消費については、昨年末のモデルに引き続き、シャープ独自の「エコ技」機能が搭載されている。通常モード、技ありモード、お助けモードの3つが用意されており、普段は通常モードで利用しておき、バッテリー残量が一定以下になったとき、自動的に技ありモードに切り替え、本当に残り少なくなったときはお助けモードを利用するという使い方がおすすめだ。シャープによれば、カタログ値での連続待受時間が約360時間のところ、通常モードで約179時間になるのに対し、技ありモードに切り替えることで、約258時間までロングライフが実現できるという。まだ数日しか利用していないため、確定的なことは言えないが、実際に使った感覚としては、今まで利用してきた同クラスのAndroidスマートフォンに比べ、十分にロングライフが可能であり、安心して利用できるという印象だ。ちなみに、今回の「エコ技」機能では、ユーザーインターフェイスがわかりやすく変更されたほか、バックグラウンドでアプリの動作回数が多いとき、ステータスパネルの通知エリアで「技あり」の設定を促すようにしている。

日本語入力については、従来に引き続き、iWnn IME SH-Editionが採用されているが、新たに「文辞技(もじわざ)」と呼ばれる文字入力機能が追加されている。いくつかの機能から構成されているが、たとえば、文字パレットを12キー入力とQWERTYキーで切り替えるとき、通常であれば、設定メニューから操作するところを文字パレットを左右の端からスライドさせるだけで切り替えられるようにしている。同様に、上下にスライドさせれば、手書き入力や音声入力にも切り替えることができる。手書き入力も漢字やかなが混じったまま入力しても変換されるため、「会ぎ」と手書きで入力して、「会議」と変換させることもできる。この他にもいつでも辞書が呼び出せる「どこでも辞書」、メール作成時に最初から予測変換候補を表示する「いきなり予測変換」など、一歩踏み込んだ機能が搭載されている。

さらに、ブラウザでぜひ活用したいのが「クイックツールボックス」だ。Webページを閲覧中、ブックマークの表示や登録、再読込など、いくつかの操作をしたいことがあるが、これまではブラウザ画面の上段に表示されるアドレスバーなどを操作しなければならなかった。ISW16SHでは画面の端をスライドすることで、すぐにこれらの機能が割り当てられたクイックツールボックスを表示でき、簡単に操作することができる。Webページを頻繁に閲覧するユーザーなら、ぜひとも活用したい機能だ。

「エコ技」機能はユーザーインターフェイスが変更され、バッテリー消費のグラフが表示されるようになった

文字パレット上を上下左右にスライドすることで、12キーとQWERTYキー、手書き入力と音声入力を簡単に切り替えられるようになっている

ブラウザ閲覧中に画面の端をスライドすることで現れる「クイックツールボックス」

最高峰のスペックと使いやすさをバランスさせた「AQUOS PHONE SERIE ISW16SH」は買い!

国内にAndroidプラットフォームを採用したスマートフォンが登場して約2年。各社からさまざまなスマートフォンが登場し、市場をにぎわせてきたが、この2年間はケータイを利用してきたサービスや機能が引き継げること、インターネットが利用できること、ハードウェアとしての完成度を高めることなど、基本的なことに注力されてきた印象が強い。しかし、今年に入り、auのスマートパスやビデオパス、うたパス、LISMO unlimitedなど、定額制というキーワードを軸にしながら、スマートフォンをもっと活用するための時代に入ってきたという印象が強い。

ISW16SHはそういった新しい時代に向けたスマートフォンとして発売されたモデルだ。ワンセグやおサイフケータイ、赤外線通信、防水・防じんといった日本仕様はもちろんのこと、約4.6インチの高透過CGSilicon液晶や1.5GHzデュアルコアプロセッサのMSM8660A、1211万画素裏面照射型CMOSカメラなど、auのスマートフォンのラインアップにおいて、フラッグシップに位置付けられるスペックを実現しているが、その一方で、Feel UXや「エコ技」機能、文辞技など、シャープならではのノウハウを活かした使いやすさも十分に考慮されている。はじめてスマートフォンを手にする人はもちろん、すでにAndroidスマートフォンを使ってきて、もっと快適に使えるモデルを望むユーザーのニーズにもしっかりと応えられるモデルとして仕上げられている。ハイスペックと使いやすさをバランスさせた最高峰モデル「AQUOS PHONE SERIE ISW16SH」は、幅広いユーザーにおすすめできる「買い!」のモデルと言えるだろう。

法林岳之

1963年神奈川県出身。携帯電話をはじめ、パソコン関連の解説記事や製品試用レポートなどを執筆。主な著書は「できるWindows 7」をはじめ、「できるポケット docomo AQUOS PHONE SH-01D スマートに使いこなす基本&活用ワザ 150」(2012年1月19日発売)、「できるポケット au AQUOS PHONE IS13SH スマートに使いこなす基本&活用ワザ 150」(2011年12月9日発売)などのスマートフォン関連も数多く執筆。ホームページはPC用の他、各ケータイに対応。Impress Watch Videoで「法林岳之のケータイしようぜ!!」も配信中。

関連情報

■ AQUOS PHONE SERIE ISW16SH 製品情報(au)
http://www.au.kddi.com/seihin/ichiran/smartphone/isw16sh/

■ AQUOS PHONE SERIE ISW16SH 製品情報(シャープ)
http://www.sharp.co.jp/products/isw16sh/

■ シャープ 携帯電話 auラインアップ
http://k-tai.sharp.co.jp/lineup/au/

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■ WiMAX対応のシャープ製Android「AQUOS PHONE SERIE ISW16SH」
http://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20120515_532710.html

 
 

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