法林岳之 レビュー 驚きの三辺狭額縁設計技術により
リアルに融け込む最先端の美しさを実現
未来を予感させる最高峰スマートフォン
AQUOS PHONE Xx302SH

わずか数年前には想像できないほど、広く普及したスマートフォン。ハードウェアだけでなく、プラットフォームやサービスも徐々に進化を遂げ、スマートフォンは完成の領域に近づいたという声も聞かれる。そんな中、ソフトバンクから発売されたシャープ製スマートフォン「AQUOS PHONE Xx 302SH」は、見る者をハッとさせる「三辺狭額縁」という美しさの最先端を追求することにより、今までのスマートフォンにはない未来的な存在感を演出している。この冬、ユーザーからの注目度がもっとも高いモデルをひと足早く試すことができたので、その仕上がりをチェックしてみよう。

進化を続けるスマートフォン

AQUOS PHONE Xx 302SH

国内で4000万以上を超える契約があると言われるスマートフォン。わずか数年前、珍しい存在だったスマートフォンだが、今や多くの人が手にするようになり、最近ではケータイから移行に加え、スマートフォン同士の買い換えも進んでいる。

国内に登場したばかりの頃のスマートフォンは、ハードウェアのスペックも十分ではなく、プラットフォームも安定しないところがあり、本来、ユーザーが期待する環境にはまだ足りない部分が多々あった。たとえば、ディスプレイは3.5インチクラスがハイエンドモデルで、CPUもシングルコアの1GHzクラスが主流であり、搭載メモリーやストレージも今から考えれば、必ずしも十分とは言えないところがあった。使い込んでいくと共に、快適性が失われていくような印象もあり、逆にフィーチャーフォンへ戻るようなユーザーも見受けられた。

そんなスマートフォンもこの数年間で着実に進化を遂げ、昨年末頃に登場したモデルからは安定したプラットフォームに加え、十分なパフォーマンスが得られるハードウェアのスペック、快適な操作性を実現するタッチパネルなどのユーザビリティなど、かなり完成度が高められてきた。スマートフォンに対応したコンテンツサービスも通信事業者だけでなく、さまざまなコンテンツプロバイダから提供されるようになり、選択肢が格段に拡がっている。ユーザーがスマートフォンを使ううえで、もっとも不安に思っていた『電池の持ち』についても大容量バッテリー搭載に加え、シャープのIGZOディスプレイに代表される省電力に優れた液晶パネルの採用、プラットフォームの特性やユーザーの利用環境を考慮した省電力ソフトウェアの導入などにより、かなり改善が進み、数年前のスマートフォンからは考えられないほどのロングライフを実現している。プラットフォーム、ハードウェア、サービス、ソフトウェアなどの面において、着実に完成度が高められてきたことで、いよいよスマートフォンも完成形に近づいてきたと言えそうだ。

今回、ソフトバンクから発売されたシャープ製スマートフォン「AQUOS PHONE Xx 302SH」は、そんな完成度を高めてきたスマートフォンを次のフェーズに推し進める期待のモデルだ。ディスプレイの左右と上の額縁を極限まで削った『三辺狭額縁』を採用することにより、今までのスマートフォンにはない迫力のある存在感を実現している。『EDGEST(エッジスト)』を切り口に、スマートフォンの未来形を指し示すモデルとして、発表直後から各方面で高い注目を集めている。

極限の狭額縁を追求した「EDGEST(エッジスト)」
EDGESTにより、「大画面なのに持ちやすく、操作しやすい」スマートフォンに

もちろん、ディスプレイ以外にも録画対応フルセグチューナー、F値1.9の明るいレンズに新開発の画像処理エンジン「NightCatch」を組み合わせた1630万画素カメラ、カメラで読み取った英語を日本語へ翻訳する翻訳ファインダー、高音質の音楽コンテンツを長時間楽しめるDTS Soundなど、ハードウェアもソフトウェアもユーザビリティもさらに一歩先を進んだ仕様に仕上げられている。モバイルネットワークについても今回の冬モデルからTD-LTE完全互換のAXGP方式による「SoftBank 4G」、FDD-LTE方式による「SoftBank 4G LTE」の両方に対応し、ソフトバンクが提供する高速データ通信サービスのネットワークをフルに活用することが可能だ。まさに、同社のフラッグシップモデルに相応しい最強かつ最高峰のスマートフォンと言えるだろう。

今回、このAQUOS PHONE Xx 302SHをいち早く試すことができたが、それぞれの項目や機能について、実機を試した印象を踏まえながら、紹介しよう。

背面のアールが持ちやすさに貢献
もちろんキャップレスでの防水にも対応
音量キーは画面下部にタッチセンサーとして搭載。フロントカメラも下部に装備することでボディ上部も狭額縁化

幅70mmのボディに5.2インチディスプレイを搭載

狭額縁がボディサイズを超えた「大画面感」をもたらす

本体を手に取り、最初に実感するのがディスプレイの大きさだ。ほんの1年ほど前まで、4インチ台後半がもっとも大きいとされていたスマートフォンのディスプレイだが、今年に入り、完全に主流は5インチクラスに拡大し、5インチオーバーのディスプレイを搭載した「ファブレット」クラスのモデルも注目を集めている。
(※)ファブレット:PhoneとTabletの間を合わせた造語

ただ、5インチ前後のディスプレイを搭載すると、どうしてもボディ幅が拡がる傾向にあり、端末の持ちやすさが損なわれてしまう。そこで、302SHでは『EDGEST』をコンセプトに、ディスプレイの左右及び上の額縁部分を極限まで狭くした三辺狭額縁を採用することにより、5.2インチという大画面のディスプレイを搭載しながら、ボディ幅を約70mmに抑えている。ちなみに、今年3月発売のAQUOS PHONE Xx 203SHは4.9インチのディスプレイを搭載し、ボディ幅は69mmだったが、ディスプレイサイズを0.3インチ大型化しながら、ボディ幅のわずか1mm増に抑えていることになる。

画面は大きくなったのに、ボディはコンパクトに

そして、三辺狭額縁のディスプレイは、これまでのスマートフォンと比較して、明らかに存在感が異なる。よくSF映画などで、画面のみを表示するデバイスを操作するシーンが描かれるが、この三辺狭額縁の302SHはそれにもっとも近づいた印象で、ディスプレイのみを持ち歩いているような感覚になる。本体前面のディスプレイ占有率は80.5%に達しており、4インチ以上のスマートフォンとしては世界最高クラスのスペックを実現している。特に、映像コンテンツを全画面で楽しむときの印象は、圧巻と言えるほどの迫力を持つ。最近はスマートフォン向けに供給される映像コンテンツもフルHD化が進んでおり、こうしたコンテンツを楽しむときにも302SHの三辺狭額縁ディスプレイは威力を発揮するはずだ。

狭額縁は大画面でも持ちやすく、タッチ操作もしやすい

録画にも対応するフルセグチューナー搭載

『EDGEST』をコンセプトに、三辺狭額縁ディスプレイを採用したAQUOS PHONE Xx 302SHだが、前述のように、映像コンテンツを楽しむときの迫力は、今までのスマートフォンにないものだ。ソフトバンクではavexと共に、映像や音楽などのエンターテインメントコンテンツを楽しめる「UULA」を提供しているが、こうしたコンテンツを視聴することが今まで以上に楽しみになってくる印象だ。

大画面だからこそ、映像サービスがさらに楽しみに

しかし、普段、我々が楽しむエンターテインメントコンテンツとして、もっとも身近なものと言えば、やはり、テレビ放送だろう。スマートフォンではケータイ時代から継承されたワンセグチューナーが搭載され、外出時にテレビ番組を視聴したり、録画した番組を楽しむことができた。しかし、ワンセグは映像の仕様が320×180ドット(320×240ドット)のQVGAクラスであるため、スマートフォンに搭載される1920×1080ドットというフルHDクラスのディスプレイで表示すると、どうしても映像が粗くなってしまう。シャープをはじめ、各社は超解像技術などを活かすことで、粗さを抑えた映像を表示できるようにしていたが、それでも粗さが残る印象は否めなかった。

フロントダクト付きの卓上ホルダに本体をセットすれば、さらに迫力ある音声で映像を楽しめる

これに対し、今回の302SHは従来の206SHに続き、家庭用テレビと同じクオリティの地上デジタル放送が楽しめる「フルセグ」対応チューナーを搭載する。現在、の地上デジタル放送はほとんどの番組が1440×1080ドットで提供されており、フルHDクラスのディスプレイの実力を十分に活かした番組を楽しむことが可能だ。受信には本体右上角に内蔵された伸縮式アンテナを利用するが、自宅など、テレビ用アンテナが設置されているところでは、アンテナ端子と接続するためのTVアンテナ入力用microUSB変換ケーブルを同梱されており、これを接続することで、より安定した視聴が可能になる。受信感度については利用環境によって違ってくるが、今回試用した東京では、渋谷や新宿などのビル街でも周囲の条件が良ければ、伸縮式アンテナのみで地上デジタル放送の番組を楽しむことができた。自動車での移動中にも試してみたが、外部アンテナを装備したカーナビゲーションのテレビチューナーほどではないものの、幹線道路でもフルセグ安定して視聴できた。鉄筋コンクリートのビル内や高層ビル街など、放送波の受信感度が良くない場所では自動的に放送をワンセグに切り替えることもできるので、利用環境に応じた使い方ができる。

また、302SHのフルセグチューナーは、録画にも対応しており、本体メモリー及びmicroSDXCメモリーカードに保存することができる。家庭用テレビやレコーダーなどと違い、録画した番組を他に出力することができるわけではないが、ワンセグでもよく利用されていた深夜や早朝の番組を録画して、通勤や通学途中に視聴するという使い方をより高画質で楽しむことができる。ちなみに、302SHのパッケージには横置きスタイルの卓上ホルダも同梱されており、卓上ホルダにセットしておけば、夜間や早朝に録画をしても電池残量が減る心配が少ない。この卓上ホルダは302SHをセットしたとき、本体の背面側から出る音を前面に聞こえるようにダクトを備えた構造を採用するほか、4色のボディカラーに合わせたものが同梱されるなど、付属品としてはかなり凝ったものとなっている。

モバイル環境での利用については、映像コンテンツの視聴に加え、音楽再生を多く利用するユーザーが多いが、302SHでは新たに「DTS Sound」に対応することにより、迫力あるサウンドを楽しむことができる。MP3などの圧縮された楽曲データを効率良く再生するためのシャープ独自の技術も盛り込まれており、長時間再生にも対応している。

「DTS Sound」採用で迫力のサラウンド再生。さらに高音質と長時間再生を両立し、音楽再生機としても実力充分

夜景にも強い、明るいレンズを採用した1630万画素カメラ

スマートフォンにとって、カメラはケータイ時代から続く、重要なハードウェアのひとつだが、特に最近はFacebookやTwitterといったSNSの普及により、一段とカメラが活躍するシチュエーションが増えている。

1630万画素の裏面照射型CMOSセンサーに、F値1.9の明るいレンズを組み合わせている

今回の302SHには、1630万画素の裏面照射型CMOSセンサーによるカメラが背面に備えられているが、ユーザーの実使用シーンを考慮した機能が強化されている。カメラモジュールの基本仕様としては、F値1.9という明るいレンズを採用し、新開発の画像処理技術「NightCatch」を組み合わせることで、暗いところでも感度を上げることなく、ノイズの少ない美しい写真を撮影できるように作り込まれている。これからのシーズン、イルミネーションがきれいな夜景を撮影したり、パーティなどが催されるレストランのような少し暗いところで撮影するようなシチュエーションが多いが、そういったところでもきれいな写真を撮ることができるわけだ。また、F値1.9という明るいレンズの実力を活かし、被写体に寄ったマクロ撮影時には背景をぼかし、メインの被写体をより際立たせた写真を撮ることも可能だ。

明るいレンズと「NightCatch」のコンビネーションで、暗所での撮影に強くなった

一方、ズームについては、一般的にスマートフォンがデジタルズームであるため、ズーム時はどうしても画質が粗くなってしまう傾向にある。そこで、シャープでは従来のAQUOS PHONE Xx 206SHで初めて「美ズーム」と呼ばれる超解像技術を応用したズーム機能を搭載し、最大16倍のデジタルズームでも画像の粗さを抑えられるようにしていたが、今回の302SHにも受け継がれており、ズーム時もきれいに撮影することが可能だ。

超解像技術を応用した「美ズーム」

実使用に合わせた機能として、もうひとつユニークなのが新たに搭載された「多焦点撮影機能」だろう。よく観光地などでスナップ写真を撮るとき、被写体の人物にピントを合わせると、背景にある観光スポットがややぼけてしまうようなことが起きる。そこで、多焦点撮影機能では近景から遠景までを一度に複数枚、撮影し、それを合成することで、被写体の人物だけでなく、背景にある観光スポットなどにもピントが合った写真を撮ることができる。カメラを起動し、撮影モードのアイコンをタップし、撮影モードの中から多焦点撮影機能を選ぶと、この機能を有効にした撮影ができる。

近景、中景、後景、すべてにピントをあわせる「多焦点撮影」

カメラで読み取り、そのまま翻訳

302SHに搭載された非常に興味深い機能が「翻訳ファインダー」だ。海外旅行に出かけたとき、スマートフォンを持っていると、何かわからない言葉があると、スマートフォンに搭載されている辞書やGoogle翻訳などを使い、その意味を調べることがあるが、入力が面倒だったり、レストランのメニューなどではどの言葉がどの意味なのかがわからなくなってしまうようなケースがある。

そこで、302SHに搭載されている翻訳ファインダーではカメラをかざすだけで、ファインダーに表示されている英語を日本語にリアルタイムに翻訳することができる。たとえば、翻訳ファインダーを起動し、レストランの英語のメニューにカメラを向けると、そのレストランのメニューの英文をリアルタイムに翻訳し、日本語を上書きするように表示し、あたかも日本語のメニューのように表示される。メニュー以外にも空港や交通機関の看板などもリアルタイム変換ができ、路線や道順を表わす矢印などと合わせて表示されるため、内容的にも非常にわかりやすい。

ちなみに、同じエンジンを活かした「翻訳キャプチャー」という機能も用意されており、英語表記のブラウザやPDFファイルの画面をキャプチャーして、日本語に翻訳することができる。欲を言えば、英語以外の言語にも拡大して欲しいところだが、この機能の辞書は本体に搭載され、通信機能を必要としないため、海外でローミング中でもパケット通信料を負担することなく、翻訳できるのは心強い。

カメラをかざすだけで英語を日本語にリアルタイム変換することができる
※翻訳は英語から日本語のみです。英語のフォント・背景・文字色・文字サイズ・レイアウトなどによって読み取れない場合があります。

使いやすさと移行しやすさも考慮

新しいFeel UXは、端末の大画面を活かした「全画面の画像+透過表現によるパーツ」が基調となり、広々とした印象に

最近ではケータイからスマートフォンへの移行に加え、スマートフォン同士の買い換え需要も増えつつあるが、スマートフォンがはじめてのユーザーだけでなく、ある程度、慣れたユーザーにとっても「使いやすさ」は重要なテーマだ。筆者や編集部のスタッフは仕事柄、さまざまな機種を試すことが多いが、そんな中でもスムーズに使いはじめられる機種と少し戸惑う機種が存在する。

これまでシャープ製スマートフォンでは、同社独自の『UIリアリティ技術』によるユーザビリティの追求を図ってきた。そのひとつがホームアプリの「Feel UX」(3ラインホーム)だが、端末を起動すると、最初に「ウェルカムシート」と呼ばれるロック画面が表示される。従来はウェルカムシートに表示される壁紙がディスプレイの上側の約70%程度を占めていたのに対し、今回は5.2インチの三辺狭額縁による大画面を活かし、全画面で壁紙を表示しつつ、画面の下側に表示される時計などのウィジェットもそのまま壁紙に重ねるように表示できるように作られている。

ちなみに、このFeel UXはロックを解除し、ホーム画面を表示したとき、アプリ、ウィジェット、ショートカットの3つのシートが並ぶ仕様になっており、一般的なAndroidプラットフォームのホームアプリよりもすぐにアプリを起動しやすいという特長を持つ、ただ、すでに他機種でAndroidプラットフォーム標準に近いホームアプリを利用していたユーザーは、「SHホーム」と呼ばれるホームアプリも用意されているので、そちらを利用することもできる。

Androidプラットフォームでは最近使ったアプリの履歴を表示するしくみが用意されているが、302SHに搭載されている「クイックランチャー」では、アプリの履歴に加え、お気に入りのアプリを起動したり、ミニアプリを起動できるようにするため、片手でも簡単に操作できるユーザーインターフェイスを提供している。

よく使う機能は右下のキー「クイックランチャー」でいつでも起動できる

また、他機種からの移行ユーザー向けには「データ引継」と呼ばれる機能が用意されている。たとえば、SHシリーズのフィーチャーフォンからであれば、電話帳やメール、ブックマーク、スケジュール、ユーザー辞書をmicroSDカード経由で移行することができ、スマートフォンについては電話帳データをBluetoothで移すこともできる。他社製スマートフォンからもBluetooth経由で電話帳データを移すことができるので、乗り換えユーザーにも安心して使うことができる。

そして、今回の302SHがソフトバンクユーザーにとって、非常におすすめできるポイントがもうひとつある。それはモバイルネットワークの対応状況だ。ソフトバンクのAndroidスマートフォンでは203SHやPANTONE 200SHなど、2012年冬モデル以来、AXGP方式によるSoftBank 4Gに対応したモデルを投入してきたが、FDD-LTE方式を採用したSoftBank 4G LTEについては、iPhone 5、iPad Retinaディスプレイ(第4世代)、iPad miniのみで利用できるようにしていた。SoftBank 4Gは対応端末が少ないこともあり、接続できれば、かなり高速な通信が可能だが、2.5GHz帯を利用しているうえ、エリア的には後発であるため、地方ではSoftBank 3Gでの接続に頼らざるを得ない状況が続いていた。今回の302SHはこれまでのSoftBank 4Gに加え、FDD-LTE方式によるSoftBank 4G LTEにも対応しており、従来モデルよりも広いエリアで高速通信が利用できるようになっている。ソフトバンクではこの2つの4Gサービスに対応したものを「Hybrid 4G LTE」と呼んでいるが、302SHはこれに対応したスマートフォン第1弾ということになる。

この他にも防水対応、IEEE802.11a/b/g/n/ac対応の無線LAN、FeliCa/NFC(決済機能付き)両対応、ワイヤレスプリント、Miracast、液晶テレビ「AQUOS」などと接続できるAV家電リンク(スマートファミリンク)など、これまでのシャープ製スマートフォンに搭載されてきた機能もしっかりとサポートされており、最高峰スマートフォンの名に相応しいモデルに仕上げられている。

スマートフォンの未来を予感させるAQUOS PHONE XX 302SHは「買い!」

ハードウェア、プラットフォーム、サービス、ソフトウェアが完成形に近づいてきたと言われるスマートフォン。ただ、これまでのスマートフォンはそれぞれを構成する要素において、ひとつずつ磨きがかけられ、ユーザーのニーズを満たすところまで高められてきたというのが実状だ。しかし、スマートフォンの進化はそこで止まったわけではなく、今度はその磨き、完成度が高められてきた要素をいかに融合させ、新しいものを作り上げていくかが重要になりつつある。

AQUOS PHONE Xx 302SHによって具現化された三辺狭額縁による「EDGEST」という世界は、スマートフォンが創り出す新しい世界とユーザーのリアルな体験を融合し、今までにない新しい体験を創り出そうとしたものだ。ハードウェアのスペックやデザインの良さ、完成度の高さだけでは語り尽くせないスマートフォンの未来を予感させてくれるモデルであり、ユーザーの期待を決して裏切らない完成度の高いモデルだ。ぜひ、この一台を手に取り、次なるスマートフォンの進化を体験して欲しい。

カラバリは充実の4色。左からラピスブルー、ブラック、ホワイト、ピンク
法林岳之

1963年神奈川県出身。携帯電話やスマートフォンをはじめ、パソコン関連の解説記事や製品試用レポートなどを執筆。主な著書は「できるWindows 8」をはじめ、「できるポケット docomo AQUOS PHONE ZETA SH-06E スマートに使いこなす基本&活用ワザ 150」(2013年5月24日発売)、「できるWindows 8 タッチPC&タブレット編」など、数多く執筆。Impress Watch Videoで「法林岳之のケータイしようぜ!!」も配信中。ホームページはこちら。