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AQUOS夏モデル4機種に搭載! 「握って便利」な「グリップマジック」とは

2015-07-31 Reported by 法林岳之

各携帯電話事業者からの夏モデルが出揃ってきた。AQUOSはNTTドコモ向けがスマートフォン2機種とタブレット1機種、Androidフィーチャーフォンが1機種、au向けがスマートフォンとAndroidフィーチャーフォンが1機種ずつ、ソフトバンクはスマートフォンが2機種というラインアップで、このほかにワイモバイルでもスマートフォンが1機種、発売された。いずれのモデルも各社のユーザー層とニーズを考慮した魅力的なモデルがラインアップされているが、AQUOSスマートフォンならではの共通機能もいくつか搭載されている。

たとえば、今夏のAQUOS ZETA SH-03G、AQUOS SERIE SHV32、AQUOS Xx、AQUOS CRYSTAL 2に搭載されているグリップマジックもそのひとつ。NTTドコモの2013年冬モデルのAQUOS PHONE ZETA SH-01Fで初搭載された機能で、その後、NTTドコモ向けのモデルを中心に搭載され、今夏から主要3社のフラッグシップを中心に揃って、搭載されることになった。

本体側面に内蔵されたグリップセンサーが、端末を「握って」いることを感知、様々な機能を実現する「グリップマジック」

例えば、端末がスリープ状態でも本体を握ると、画面がオンになる。つまり、机の上に置いてあったり、ポケットに入っている状態から、スマートフォンを使おうと取り出し、手に持てば、自然と画面がオンになるというわけ。最初のうちはちょっと戸惑うけど、慣れてくると、操作が自然になってくる。ちなみに、グリップマジックの設定は、各機種とも共通で、設定画面から[便利機能]-[グリップマジック]でONに切り替える。人によっては本体にカバーを装着することもあるだろうけど、その点もちゃんと考えられていて、カバーの装着の有無も設定できる。市販品のカバーなら、パッケージに「グリップマジック対応」と書かれたものを購入すれば、大丈夫だ。

対応するカバーなら装着していてもグリップマジックが使用できる

もちろん、機能は画面をオンにするだけではない。同じグリップセンサーを使い、他にも役立つ機能が数多く搭載されているので、それをちょっとおさらいしてみよう。

様々な機能を実現するグリップマジック

まず、グリップマジックは端末の画面自動回転を賢く制御してくれる。グリップマジックの「画面回転抑止」がオンになっていると、グリップセンサーで端末が握られていることを検出している間は、画面を回転させないようにできるのだ。グリップセンサーの部分から手を離しているときは通常通り、モーションセンサーによる回転が有効になる。端末を持って、ベッドやソファで横になったときなどにも便利な機能なので、設定しておくのがおすすめだ。

縦持ちしている時など、グリップセンサー部分を握っているときは自動回転が抑止され……
横持ち時など、グリップセンサー部分を離しているときは自動回転で横画面になってくれる

それと便利なのは、ポケットなどに端末を入れていて、着信に気づかなかったとき。端末を握ると、振動で不在着信があったことをお知らせしてくれる。今の季節は薄着なので、シャツやパンツのポケットでも気づくけど、秋から冬にかけて、上着やコートを着るので、この機能はなかなか有効。

着信と言えば、よく見かけるのが、マナーモードに設定していなくて、周囲に着信音が高らかに鳴り響くというシーン。本来、着信音は着信に気づくためのものなので、それで全然構わないんだけど、女性が派手な着信音を鳴り響かせ、ちょっと恥ずかしそうに応答しているシーンを見かけることもある。そんなときのために、グリップマジックには「着信時音量ダウン」という機能が用意されている。具体的には、着信時に端末を持つと、音量が最小になり、バイブが振動する。つまり、カバンの中などに端末があるときに着信音が鳴っても、カバンの中からスマホを出したときには、音量は最小になっているというわけ。また、着信だけでなく、例えばGmailなら、通知があれば握るとバイブが振動するなど、他のアプリも設定可能だ。

グリップマジックはプライバシー保護の役にも立つ。オフィスなどでは仕事中、机の上に端末を置いたままにしている人もいるだろうけど、そんなときに着信があると、ロック画面には登録した連絡先が表示されてしまう。でも、グリップマジックの「着信時簡易シークレット」を有効にしておけば、端末を手にしたときにはじめて、画面に登録した連絡先が表示される。ちなみに、この機能の設定は設定画面の[通話]-[着信時シークレット]でオンに切り替える。

メディア再生に関連する機能も用意されている。大画面で映像の美しいAQUOSスマートフォンは、動画を楽しんだり、ワンセグ/フルセグを視聴することが多いはず。ときには大画面のアドバンテージを活かし、友だちと数人でAQUOSスマートフォンを囲んで、映像を楽しむなんていうこともある。そんなとき、端末を机などに置く(=手から離れる)と、自動的に再生音量がアップする「メディア視聴中音量アップ」という機能が用意される。音量は「変化させる(増幅幅を指定)」「変化させる(音量値を指定)」「変化させない(OFF)」の3つから設定することが可能だ。

グリップマジックは従来のNTTドコモ向けのAQUOSスマートフォンを使ってきた人には、すでにおなじみの機能かもしれないけど、なかには今夏の各社のモデルが初体験という人もいるはず。いずれも設定画面で簡単に切り替えられるので、AQUOSスマートフォンの対応機種を手にした人は、ぜひ一度、グリップマジックを体験してみて欲しい。

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法林 岳之

1963年神奈川県出身。携帯電話やスマートフォンをはじめ、パソコン関連の解説記事や製品試用レポートなどを執筆。主な著書は「できるWindows 8.1」をはじめ、「できるポケット docomo AQUOS ZETA SH-01F 基本&活用ワザ 完全ガイド」「できるゼロからはじめるタブレット超入門 Android 4対応」「できるポケット au Androidスマートフォン 基本&活用ワザ 完全ガイド」「できるWindowsタブレット Windows 8.1 Update対応」など、数多く執筆。Impress Watch Videoで「法林岳之のケータイしようぜ!!」も配信中。ホームページはこちら